キャンプ目線でポータブル電源を選んだら「BLUETTI(ブルーティ)EB70」になった話

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気をつけておきたい「6つの注意点」

BLUETTI EB70をより便利に使うために、ちょっとだけ気をつけておきたい「注意点」を順番に6つ挙げていきます。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の外箱

(注意点1)オート電源OFF機能はない

電源ランプが点いてる限り本体バッテリーは減り続ける

ポータブル電源は一度電源をONにすると、手動で電源OFFにしない限り電池容量は減り続けます。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の電源スイッチ

充電や給電を終えてケーブルを外しても電源が自動でOFFになる機能はありません。電源OFFを忘れると、常に「待機状態」となりバッテリー容量が少しずつ減り続けていくので注意が必要です。

AC出力には「エコモード」という自動OFFの設定がありますが、自動OFFになるには条件があります。(後述します↓)

 

(注意点2)エコモード設定はAC電源のみ可能

「BLUETTI EB70」は、ACの出力が10W以下で4時間継続すると、自動的にAC出力をOFFにしてくれる「エコモード設定」という機能があります。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70のエコモード

DC電源は自動で電源が切れない

便利な機能なのですが、エコモード設定はAC電源の場合のみに対応しており、DC電源には対応していないので、電源の切り忘れにはどちらにしても注意が必要です。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70のDC電源

仮にDC出力が電源ONの状態で放置してしまった場合、何もケーブルを接続していなくてもDC出力は3~5Wの電力消耗があるため、電源を手動で切らないと本体の容量は少しずつ減ってしまいます。

 

(注意点3)充電しながら給電するとバッテリーに負担がかかる

BLUETTI EB70は本体を充電しながら家電製品などをつないで使用することができます。(パススルー充電機能と言います)

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70のパススルー充電

一見便利な機能のようですが、パススルー充電はバッテリーに負荷がかかるため、多用するとバッテリーの寿命を縮める恐れがあります。

バッテリー寿命を長持ちさせるためには、充電と給電を同時に使用しないようにした方が良さそうです。

運転中に充電しながら、何かに給電するとバッテリーに負担がかかる可能性がある。ということだね。

 

(注意点4)防水性能はない

雨キャンプ

BLUETTI EB70の防水性能は一般的な生活防水レベルです。雨に濡れたりすると故障の原因になるので、外に出しっぱなしなどは避けましょう。

雨に濡れたBLUETTI(ブルーティ) EB70

キャンプの場合、就寝前には安全な場所(雨や結露に影響のない場所)に移動しておきましょう。

結露

 

キャンプでは結露なども避けるべきね。

(注意点5)700W近い消費電力の家電は使えないケースもある

カタログ値は最大700Wの消費電力の家電が使えることになっていますが、主に熱を発生させる家電(ドライヤーや電気ケトル、IHクッキングヒーターなど)は、加熱時に出力が上がるため定格出力以上の電力を必要とする場合があります。よって起動電力(サージ電力)が大きい家電は使えない場合もあります。

消費電力700Wのアイロン

ちなみに消費電力700Wのアイロンや600WのドライヤーをEB70に繋いでみたのですが、使用できませんでした。(600Wの布団乾燥機は使用できました)

消費電力600Wの布団乾燥機

700Wに近い消費電力の家電製品は、必ずしも全て使用できるとは限らないことに注意が必要です。

(追記:2023/05/09)800Wまで使用できるEB70Sも登場しています(↓)。

(注意点6)長期間使わない時も充電した方がいい

ポータブル電源は電源オフの状態で放置しておくと、(使用していなくても)バッテリー容量がだんだん減っていきます(自己放電といいます)。

例えば、EB70を1ヶ月放置しておくと、バッテリーは100%→80%に減ります。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の画面表示

バッテリー残量が0になったままの状態で放置してしまうと、(過放電状態になって)バッテリー寿命が悪くなる可能性があります。

「いざという時にすぐ使えるため」と「バッテリー寿命を長持ちさせるため」に、長期間使用しない場合も、3ヶ月に1度程度は充電しておくようにしましょう。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の長期保管
メーカーに問い合わせたところ「BLUETTI EB70には過放電を保護する機能が付いているので、過放電によって故障してしまう可能性は少ないが、バッテリー寿命が短縮される可能性はある」とのことでした。
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次回は改善してほしい「4つの惜しいポイント」

実際に使ってみて満足しているのですが、次回作は「ここを改善してもらえると完璧なのになぁ」と感じる惜しいポイントが4つあります。

(1)ディスプレイ表示が消える時間が早い

バッテリー残量を確認したい時に、全ての出力がOFFになっている状態でスイッチを押すと、画面表示が2秒で消えてしまいます。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70のディスプレイ表示がすぐ消える

電源ONの場合だと、ディスプレイ表示は約30秒表示されるのですが、出力中はずっと表示されているか、もう少し長く表示されているようにに改善されると利便性が増すと思います。

 

(2)電源ランプが小さくて見づらい

電源ON・OFFランプの点灯が小さく、(特に昼間の外では)電源が付いているのか付いて無いのかが分かりづらいので、うっかり電源を切り忘れてしまうことがあります。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の電源ランプが小さくて見づらい

電源を消し忘れると、待機電力の消耗でバッテリー容量が少しずつ減っていきます。

「もう少し電源ランプの点灯が見やすいといいなぁ」と思っています。

(3)充電時ファンの音が気になる時がある

本体を充電する間、ACアダプターから冷却ファンの音がします。静かな部屋の中で充電していると気になるレベルの音です。(フィィィィィィィィィィーーーーーーンという音がする)

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70充電のファンの音

これは、先述したようにBLUETTI EB70が通常のポータブル電源の充電の倍の速さ(200W)で充電をするため、安全性(放熱性)を重視して設計されているためだと思われます。

BLUETTI(ブルーティ) EB70の電源アダプター

このおかげで充電が速くできるので、仕方ないといえば仕方がないのですが、冷却ファンが回らない低速充電モード(ゆっくり静かに充電するモード)があれば良いと思いました。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の電源アダプター

ちなみに充電が満タンになってもコンセントから抜かない限りファンの音は切れません。

 

(4)専用収納ケースが欲しい

どのポータブル電源にも言えることですが、専用の収納ケースがありません。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70とキャンプ

キャンパーとしては車で運ぶ時、移動中に他のキャンプ道具とかに当たって本体にキズがつかないか心配になります。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70を車で運ぶ

車のラゲッジスペースで運んでも、キズがつかない「専用収納ケース」があると最高だと思います。

車での運搬中にキャンプ道具に当たって傷が付いちゃいました(泣)↓

傷をつけてしまったBLUETTI(ブルーティ) EB70
【追記】専用収納ケース、販売されていました。これ以上キズをつけないようにお小遣いがたまったら購入したいと思います。(↓)
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まとめ

今までBLUETTI EB70についてレビューしてきたことを、以下に簡単にまとめてみました。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70とキャンプ道具

他のポータブル電源と比べてBLUETTI EB70が優れている点

  • リチウム電池の中で最も安全性が高い。
  • バッテリー寿命が長い(2500回以上充電できる)。
  • 接続ポートの種類と数が多い。
  • 電源本体の充電時間が早い。
  • 寒さに強い(ー20℃までOK)。
  • バッテリー容量が多い(716Wh)。
  • デザインがシンプルで収納に便利な直方体。
  • カーチャージバッテリーを別売りで買わなくても良い。

BLUETTI EB70が「向いている人・向いていない人」

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70とキャンプ

今まで述べてきたことをまとめて、ポータブル電源BLUETTI EB70が「向いている人」と「向いていない人」を箇条書きで挙げておきます。

「BLUETTI EB70」が向いている人

BLUETTI EB70が向いている人はこんな方です。

  • 安全性を重視してポータブル電源を使いたい人(リン酸鉄リチウム電池)
  • キャンプに持っていく複数のスマホやカメラなどの充電残量が気になる人
  • バッテリー残量を気にせずガンガン使いたい人
  • 同時に何台も充電や給電を使いたい人
  • バッテリー寿命の長いポータブル電源を探している人
  • キャンプで前日の充電がわずらわしい人
  • 万が一の災害停電に備えておきたい人
  • 冬キャンプや雪中キャンプにも使いたい人
  • シンプルデザインが好きな人

BLUETTI EB70が向いていない人

BLUETTI EB70が向いていない人はこんな方です。

  • 本体10kgの重量が耐えられない人(もっと軽いポータブル電源もあります)
  • 高出力の家電を長時間使用したい人(もっと大容量・高出力の電源があります)
  • 充電中のファンの音がどうしても気になる人(扇風機の「強モード」くらいの音がします)

さいごに

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

僕はポータブル電源「BLUETTI(ブルーティ)EB70」を手に入れて、キャンプでの利便性が大きく向上しました。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70とMacBook Air

キャンプとポータブル電源「BLUETTI EB70」は、とっても相性の良い関係です。キャンプで電源の不自由さを感じている方は検討してみる価値があります。

スカイパイロットtcで森林キャンプ

この快適さに慣れると、もう戻れませんよ。

ポータブル電源 BLUETTI(ブルーティ) EB70の外箱

(2023/05/09 追記)800Wまで使用できる、新型のBLUETTI「EB70S」も登場しました(↓)。

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