肌寒い季節にキャンプをするためのストーブをいろいろと検討した結果、灯油ストーブのフジカハイペットを選びました。
数あるストーブの中で、なぜフジカハイペットを選んだのか?
今回のブログでは
- キャンプで使用する灯油ストーブの条件
- 各メーカーの灯油ストーブの比較
- フジカハイペットを選んだ理由
について詳しく解説します^^
なぜキャンプに灯油ストーブが必要なのか?
肌寒い季節のキャンプには暖房が必要不可欠。特にテントやスクリーンタープで暖をとるストーブは必須アイテムです。
「ストーブ」といっても種類がいろいろありますが、火力もあって燃焼時間も長い、しかも燃料がどこでも簡単に手に入る「灯油ストーブ」が手軽だし便利が良いので超オススメです。
キャンプで使うための灯油ストーブ「5つの条件」
購入の前に、キャンプで使う灯油ストーブに必要な条件をいくつか考えました。僕の場合、条件は全部で5つありました。
【条件1】電源(コンセント)が不要
キャンプ場では電源(コンセント)が使えるところあまりありません。どんな場所でも電源なしで使えるような、灯油ストーブであることは絶対条件ですね。
【条件2】安全機能がしっかりしている
灯油ストーブは引火性のある液体を燃やして暖をとるため、安全面がしっかりとしている必要があります。特に小さな子供と一緒にキャンプに行くなら、絶対に安全に配慮したいところです。
灯油ストーブを誤って倒してしまったり、地震が起きた時などに、自動で消化する機能(耐震自然消火装置付き)がストーブに付いていると万が一の時でも安心です。
【条件3】燃焼時間が10時間以上
寒い夜に寝ている間、燃料切れにならないようにストーブの燃焼時間が続くことが大事です。燃焼継続時間は最低で10時間以上はある方が良いと思います。
【条件4】愛着が持てるデザイン
個人的には、長い間使っていても飽きがこないシンプルなデザインが好きです(^^)
【条件5】車で持ち運びやすい
強力な火力があるストーブほど暖かいのですが、それに比例してストーブのサイズが大きくなります。
だけどサイズが大きなストーブは、ただでさえキャンプ道具満載の車の中に入れるのが大変です。車に積みやすい、ほどよい大きさのストーブがいいですね^^
これらの条件を満たした灯油ストーブ候補
上記の条件を満たした灯油ストーブの候補は、以下の5つです。
レインボーストーブ
メーカー | トヨトミ |
品名 | レインボー |
型式 | RL-25F |
出力 | 2.5kW |
タンク容量 | 4.9L |
燃焼継続時間 | 20時間 |
寸法(高x横x奥) | 485x388x388mm |
重量 | 6.2kg |
レインボーストーブの特徴
ランタンのようなデザインが特徴のトヨトミ「レインボーストーブ」。候補の中では燃焼時間が一番長い(20時間)。点火方法は候補の中で唯一の電池式。炎の周りが特殊なガラス板で囲まれていて、見る角度によって炎が虹色に見える。
レインボーストーブの短所
炎がレインボー色に見える角度は、しゃがんで真横から見る場合のみ。椅子に座ると上部のカサ部分が邪魔して見えない。さらに炎の周りをガラス板が囲っているため、ストーブの側面があまり暖かくない。
その他
スノーピークが出しているレインボーストーブ(トヨトミのOEM製品)もあります。(その分値段が高いですが^^;)
アルパカストーブ
photo by アルパカストーブ(miraimart)
メーカー | テソ電器 |
品名 | アルパカ |
型式 | TS-77A |
出力 | 3.84kW |
タンク容量 | 6.0L |
燃焼継続時間 | 15時間 |
寸法(高x横x奥) | 450x323x323mm |
重量 | 6.4kg |
アルパカの特徴
韓国製のアルパカストーブ。一つ前のモデルは耐震自然消火装置が付いていなかったが、新型は付くようになった。候補の中で一番「出力」が高い(3.84kW)。価格も低価格(2万円ちょっと)。
アルパカの短所
海外製品なので、故障時などのアフターメンテナンスがちょっと心配…
スノーピーク タクード
メーカー | スノーピーク |
品名 | タクード |
型式 | KH-002BK |
出力 | 2.15kW |
タンク容量 | 3.1L |
燃焼継続時間 | 15時間 |
寸法(高x横x奥) | 340x380x380mm |
重量 | 6.0kg |
タクードの特徴
スノーピークから2017年に発表されたコンパクトな灯油ストーブ「タクード」。スノピのアイアングリルテーブル(IGT)にドッキングできる。ストーブの用途が「煮炊き用」とされている。
タクードの短所
コンパクトでデザインが良いけれど、出力が弱い(候補中最低)。大型テントの場合だと幕内全体が暖まらないかも。あとは値段が高い(税込で4万円越え)。
アラジン ブルーフレーム
メーカー | アラジン |
品名 | ブルーフレーム |
型式 | BF3911 |
出力 | 2.68kW |
タンク容量 | 4.1L |
燃焼継続時間 | 15時間 |
寸法(高x横x奥) | 551x388x405mm |
重量 | 8.5kg |
アラジンの特徴
アラジンのブルーフレームは何といってもデザインが秀逸。80年以上変わらない伝統あるデザイン。ずっと眺めていたい^^ 「ブルーフレーム」とは燃焼部分の「青い炎」の意味。
アラジンの短所
サイズが大きい(高さ55センチ)ため、車に積載するのに場所をとる。また燃焼部分が筒に覆われているため、ストーブの側面はそこまで暖かくない。
フジカハイペット
photo by フジカハイペット
メーカー | フジカ |
品名 | ハイペット |
型式 | KSP229-21C |
出力 | 2.56kW |
タンク容量 | 3.6L |
燃焼継続時間 | 12時間 |
寸法(高x横x奥) | 432x330x330mm |
重量 | 5.5kg |
フジカハイペットの特徴
フジカハイペットは燃焼部分(コイル)がネットにおおわれているデザインのため、(輻射熱が伝わるため)ストーブの側面も暖かい。灯油を入れるタンクが特殊構造で、倒れても灯油が漏れない(!)。候補の中では最軽量(5.5kg)。
フジカハイペットの短所
タンク容量が比較的少ない(3.6L)
条件には当てはまらないけど、魅力的なストーブ
武井バーナー
photo by 武井バーナー
メーカー | 武井バーナー |
品名 | パープルストーブ |
型式 | 501Aセット |
タンク容量 | 2.8L |
燃焼継続時間 | 10時間 |
寸法(高x横x奥) | 370x190x190mm |
重量 | 2.5kg |
無骨なデザインが男心をくすぐる武井バーナー。見た瞬間「カッコイイ!」と一目惚れしたのですが、残念ながら耐震自然消火装置が無い、燃焼中の音がかなり大きいため、今回は見送り。男のキャンプ道具っていう感じで好きなんですけどね。。残念(^^)
候補ストーブ比較表
エクセルで作成した各ストーブの比較一覧表です。
文字が小さくて申し訳ないですが、ご参考になれば幸いです^^
フジカハイペットに決めた理由
候補に挙げたストーブは、どれも甲乙つけがたい優秀なストーブです。僕が最終的にフジカハイペットに決めた理由は以下の4つの理由が決め手となりました。
【理由1】反射板がある
フジカハイペットには「反射板」というステンレス板がオプションとしてあります。
このようにストーブに設置することで、反射板のある部分は熱が(ある程度ですが)遮断できます。
通常ストーブはテント(もしくはシェルター)内の中央に置かなければいけません。なぜなら端の方に置くと、熱によって幕が傷む可能性があるからです。
しかし反射板をストーブにセットすると、(熱が遮断できるため)テントの端の方に置けるメリットが生まれます。
灯油ストーブを幕の端の方に置くことで、テントやシェルター内がより広く使えます。
また、反射板によって燃焼部分(コイル)を反射させる事によって側面に輻射熱が生まれて、ストーブの正面がより暖かくなります。
【理由2】ストーブの側面も暖かい
フジカハイペットは燃焼部分がむき出しになっている構造のため、ストーブの側面も遠赤外線効果により、あったかいです。ストーブ側面に手をかざすと、じわっと温まります。
先ほどの「理由1」でも述べましたが、フジカハイペットに反射板をセットすると、後方に行くはずの熱が前方に反射されるため、さらに暖かくなります。
逆に燃焼部分の周りにガラス板や金属板があるタイプ(レインボー、アラジン)だと、遠赤外線効果がさえぎられてしまうので、フジカと比べると側面の暖かさが弱くなります。
【理由3】家のインテリアにあったデザイン
これは好みの問題ですが、フジカハイペットの無骨でシンプルなデザインが自宅のリビングに置いても違和感が一番なさそうでした。
キャンプで使わない時は、自宅のリビングに置いて使っています^^
【理由4】灯油満タンの状態で家から持っていける(メーカー非推奨)
「ストーブが倒れると、灯油がこぼれますか?」と、電話で各メーカーに質問したところ、「こぼれません」と答えてくれたメーカーはフジカだけでした。
「つまり灯油を入れたストーブを、そのまま車で運んでも大丈夫ってことですか?」と、さらにフジカに聞いてみたら「メーカーとしてはオススメしていません(つまり自己責任で)」とのこと。
僕は今までに灯油満タン状態のフジカハイペットを、車でキャンプ場まで運んでいますが、今まで一度も灯油が漏れたことはありません。
まとめ
今年でフジカハイペットを使用して3年目になります。今まで故障もなく、キャンプでも自宅でも寒い季節はずっと活躍してくれています。
灯油ストーブは製造メーカーによって個性があります。だからこそ自分にあった灯油ストーブを選ぶことに楽しさがあるのでしょうね^^