キャンプで最高のコーヒーを飲む方法 【保存版】

キャンプでコーヒーを入れる

美しい自然に囲まれたキャンプ場でコーヒーを飲むと、特別に美味しく感じます。ドリップコーヒーはもちろんの事、たとえインスタントコーヒーでもキャンプ場で飲むコーヒーは格別です。

そこで「せっかくなら最高に美味しいコーヒーをキャンプで飲んでみたい!(しかも簡単に!)」と心に決めて色々と試行錯誤をくりかえした結果、現在のベストな方法に落ち着きました。

今回は「キャンプ場で最高のコーヒーを飲む方法」について以下の3つのポイントについて詳しく解説していきます。

  • コーヒーを美味しく入れるオススメ道具
  • 最高に美味しいコーヒーの入れ方
  • キャンプ場で使えるコーヒーに関する便利技
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簡単に美味しくコーヒーを淹れられる「オススメ道具」

まずはキャンプ場で美味しいコーヒーを入れるためのオススメ道具をご紹介します。

これらの道具でコーヒーを入れると美味しさがワンランクアップして、簡単(大事)で失敗がありません。さらに道具の持ち運びも楽です。

キャンプ場で使えるコーヒー道具の条件

コーヒーを入れる道具サイズが大きめだと持ち運びが大変ですし、道具をテーブル上に置いておくと他の作業の邪魔にもなります。

キャンプ場で使えるコーヒーの道具は、コンパクトかつ機能的であることがポイントです。

【道具1】HARIO(ハリオ)V60ドリッパー

HARIO(ハリオ)のv60ドリッパーは、円錐型で内部に溝(スパイラルリブ)があるのが特徴です。

出典:INTERIOREZ

近所のコーヒー豆専門店で「うまいコーヒーを入れるなら、このドリッパー!」と勧められてから(確かに美味いので)ずっと愛用しています。

ペーパーフィルターも専用の円錐形フィルターを使用します。

ドリッパーのサイズは、一人用のサイズから大人数用のサイズまであります。

【道具2】ポーレックス コーヒーミル セラミック ミニ

コーヒーは入れる直前に豆を挽くと香りが断然違います!

時間がゆっくり流れるキャンプ場では、ぜひコーヒー豆をミルで挽くことをお勧めします。

小鳥がさえずり、葉っぱが風で揺らぐ音を聞きながら、大自然の中でミルのレバーをぐるぐる回しながらコーヒー豆を挽いていると幸せを感じます^^

コーヒーミルは色々な種類がありますが、ポーレックスのコーヒーミルは、ミルの刃がセラミック製なので、深煎りの豆を挽くときも刃が滑ることがありません。

深煎りの豆は焙煎すると豆から油分が多く出るため、ミルによっては刃が油で滑って空回りしてしまい、挽きにくいことがあります。

収納時には豆を挽くレバーハンドルがミル本体と一緒に収納できるので(紛失する心配がなく)気に入っています。

かなりコンパクトサイズなので持ち運びや収納がとても楽です。

【道具3】月兎印 スリムポット 0.7L ホワイト

コーヒーのドリップ(抽出)に使うポット。このポットは直接火をかけずに、別のケトル(ヤカン)で沸かしたお湯をこのポットに入れます。(理由は後述します)

サビや汚れに強いホーロー製でデザインも良く、収納するバッグに寸法がぴったりだったので、このポットに決めました。(注ぎ口の金属製アイテムも後述します)

【道具4】パール金属便利小物 きゅうすスキッター

この「きゅうすスキッター」をポットの注ぎ口に差し込むと、ポットから注ぐお湯がより「細く」なります。

なぜお湯を細く注ぐ必要があるのか?

お湯を勢いよく(ドリッパーの中の)コーヒー粉に注いでしまうと、抽出したコーヒーに雑味が出てしまいます。

コーヒーの雑味を防ぐために、ポットから「細いお湯」をドリッパーのコーヒー粉に「静かに」注げるかが、美味しいコーヒーを入れるコツの一つです。

「きゅうすスキッター」をポットの注ぎ口に差し込んでお湯を注ぐと、どんなポットでも簡単に細いお湯を落とすことができます。

きゅうすスキッターの有無で、注ぐお湯の細さが違います。

【道具5】グランマーコッパーケトル(小)

グランマーコッパーケトルは銅製の大きめなケトル(やかん)です。最大で3.3リットルも入ります。

底面積が広く熱伝導の高い銅製なので、たくさんのお湯を早くお湯を沸かすことができます。

キャンプではお湯がたっぷりあると何かと便利(洗い物、料理、温かい飲み物)なので、この大容量のケトルを選びました。

 

【道具6】スノーピーク マルチコンテナM

この収納バッグにコーヒー道具(グランマーコッパーケトルを除く)を全部つめこんでキャンプ場に持っていきます。

コーヒー道具を一箇所にまとめて入れておくことで、たくさんのキャンプ道具を車に入れても、必要な時すぐに取り出せるので便利です。

ポット、ドリッパー、サーバー、カップ、コーヒー豆など、コーヒーを入れるのに必要な道具がぴったりと綺麗に入ります。

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【保存版】おいしいコーヒーの入れ方

キャンプ場で簡単に美味しいコーヒーを入れる方法を解説します。

解説するコーヒー豆の分量は2人分です。(コーヒー豆25g 約300cc〜350cc)
もっと大人数のコーヒーを淹れたい場合は、コーヒー豆と水の分量を比例して多くすれば大丈夫です。(例:4人分→コーヒー豆50g 700cc)

【手順1】準備

ケトル(やかん)にお湯(最低で約0.5リットル)を沸かしておきます。

この時にたくさんのお湯を沸かしておけば、余ったお湯でコーヒーカップを温めたり、子供達のココアやスープを作ってあげたりもできます^^

【手順2】セット

ペーパーフィルターをセットしたドリッパーに、ミルで粗めに挽いたコーヒー豆(二人分で約25g)を入れて、軽く中央部分を凹ませます。

上写真のような割と粗めで豆を挽いておくことが、今回のコーヒーの入れ方のポイントです。あまり細かく挽くと、抽出時にお湯がコーヒー粉を通りにくくなってしまいます。

【手順3】蒸らし

ケトルで沸かしたお湯をドリップポットに移します。沸騰したお湯をポットに移し替えると、お湯がコーヒーのエキスを抽出するのにちょうど良い温度(90度くらい)になるからです。

ポットからコーヒー粉の中央に細く静かにお湯を落とし始め、下からポタポタとコーヒーの液が落ちてきたら、ゆっくりと円を描くように粉全体を湿らせます。

この動画(GIF)は編集の都合で、動作が早送りに見えてしまいます(^^;; この2倍くらいの遅さでちょうど良いくらいです。

全体が湿ったら、そのまま3分間蒸らします。(放置しておきます)

コーヒー豆は焙煎する時、豆に炭酸ガスが入ります。 この「蒸らし」の行程でガスを抜いて、コーヒーのエキスを出しやすくします。(お茶に例えると、お湯で茶葉をじっくりと開かせるイメージです)

【手順4】抽出

3分蒸らし終わったら、コーヒーエキスの抽出を始めます。外側の周りから円を描くように内側に、内側から外側に細いお湯を注ぎます。

常に粉と同じ高さの湯量になるようにお湯を入れすぎないよう注意します。

(この動画↑も編集の都合で早送りに見えてしまいます。ゆっくり時間をかけて抽出しましょう)

勢い良くお湯を注いでしまうと粉がドリッパーの中で暴れてしまい、抽出したコーヒーに雑味が出てしまいます。

【手順5】抽出完了

つくりたいコーヒー量の約半分(二人分で150ccちょっと)まで液がたまったら抽出を止めて、ドリッパーを外します。(ドリッパーにまだお湯が入っていてもそのまま外します)

【手順6】仕上げ

抽出した液はコーヒーの旨味成分だけを集めた雑味のないエキスです。

そこにポットのお湯をエキスに足していきます。

150ccのコーヒーの液にお湯を150cc〜200cc足していき、350ccにしたら出来上がりです。(濃い薄いの好みによりお湯の量は調整します)

解説したコーヒーの入れ方は「松屋式ドリップ法」と呼ばれる方法を簡素化したものです。
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キャンプ場で使えるコーヒーの便利技

【技1】事前にコーヒー豆を小分けにしておくと楽

キャンプ場でコーヒー豆の分量を図るのは面倒です。

事前に1回分のコーヒー豆を小分けにしておくと便利です。余計な量の豆を持っていかなくても済みます。

【技2】ウインドスクリーン(風よけ)を持っていく

風が強い場合、バーナーの火力が落ち込んでお湯がなかなか沸きません。

そんな時はウインドスクリーン(風除け)が一つあると火力が落ちないので便利です。

【技3】豆ガラは防臭剤や虫除けに

キャンプでコーヒーを抽出し終わった豆ガラは、ゴミ袋に入れておくと生ゴミの臭いが抑えられます。

コーヒーの豆ガラには、虫除け効果もあります。

【技4】冷めたコーヒーはシェラカップで温めなおす

今回ご紹介した方法でコーヒーを入れると雑味やエグミが出ないので、一度冷めてしまったコーヒーでも温め直せば、再び美味しく飲むことができます。

シェラカップに冷めてしまったコーヒーを入れて、バーナーで温めるだけでOKです。

違う方法でコーヒーを入れていた時は、コーヒーに雑味が残ってしまって一度冷めてしまうと温めなおしても美味しくありませんでした (^^;;
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まとめ

コーヒーの入れ方は非常にたくさんの方法があり、コーヒーを飲む人それぞれにこだわりがあります。

その中で「キャンプ場」という何かと制限のある場所で「失敗することなく簡単に美味しいコーヒーを入れる方法」を解説させていただきました。

もちろんこのコーヒーの入れ方は自宅でも使えます(コーヒーの香りが部屋全体に行き渡って幸せな気分になれます)。

このブログ記事がキャンプとコーヒーが好きな方のご参考になれば嬉しいです^^ ぜひお試しを。

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