キャンプで使うランタンの中で、燃料系ランタンはズバ抜けた明るさを備えています。
キャンプの夜に「燃料系ランタン」は強い味方となりますが、ランタンを使用する前に「マントルをから焼きする」という作業が必要です。
この作業が燃料系ランタン初心者にとっては少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ちゃんとした手順とコツを知っていれば心配はありません。
今回は、燃料系ランタンの「マントル」について、以下のポイントについて詳しく解説していきます。
- ランタンのマントルって何?
- なぜ「から焼き」は必要か?
- 初心者のための「失敗しないマントル交換・から焼きの手順とコツ」
- マントル交換の目安
ランタンの「マントル」とは?
マントルとはランタン本体に装着する「合成繊維で編み込まれた網状の袋」のことです。
電球がフィラメントから光を放出するように、ランタンではマントルから光を放出します。
マントルは約130年前(1886年)に、オーストリアの科学者「カール・ヴェルスバッハ」が発明しました。まさにマントルとランタンの父ですね(^^)
なぜマントルを「から焼き」する必要があるのか?
「から焼き」とは「マントルを(焼いて)灰状にする作業のこと」です。
なぜマントルを「灰状」にする必要があるのでしょうか?
そもそもランタンは「マントル」という袋に ガス状にした燃料(ホワイトガソリン・灯油など)を溜め、発熱させて光を放つ仕組みです。
マントルから光を放つには、マントルの繊維を灰状にして編み込まれている余分な綿を焼き切る必要があります。
マントルに編み込まれている柔らかい綿を焼き切って、マントルを(もろいけれど)硬い「純粋な発光する物質だけにする」ために灰化させるのです。
マントル「から焼き」の手順とコツ
燃料系ランタンのマントルをから焼きする「手順とコツ」を解説していきます。
【手順1】本体にマントルを結びつける
まず袋から取り出したマントルのシワをなくして、ランタン本体に均等になるようにマントルを強く結びつけます。
【手順2】余分なヒモはハサミで切る
結びつけて余ったマントルのヒモは、5ミリくらい残してハサミで切り取ります。
ヒモが長いままだと、から焼きした後のマントルに余ったヒモが触れてしまい、マントルが破れてしまうことがあります。
【手順3】ライターでマントルを焼く
本体に結び終えたマントルに下からライターで火をつけます。
一気に燃やして灰状にします。
途中で火が消えてしまうと、もう一度火をつけた時にマントルが壊れやすいので注意しましょう。
【手順4】マントルが縮まって灰化する
一気に燃やした後、マントルは縮まって「灰化」します。
【手順5】ランタンを点火して、マントルを膨らませる
灰化し終わったら、ランタンを組み立てて点火させます。
点火させることにより、縮まったマントルが綺麗な状態に膨らんで硬化します。
これでマントルの「から焼き」は無事完了。あとは思う存分ランタンを使うだけです(^^)
マントル交換時期の目安
マントルは使用していると、だんだん劣化してきます。
ランタンを使用する前に必ずマントルを確認して、マントルに「小さな穴や破れ」を見つけたら新しいものに交換しましょう。
その他「マントル」の注意点
車で運ぶ時は「縦置き」で
車で運ぶ時には、必ずランタンは縦置きにしましょう。横置きにしてしまうと振動でマントルが破れてしまいます。
予備のマントルは必ず持って行く
キャンプ場に着いてからマントルの破れに気づくこともあります。予備のマントルを用意して、ランタンと一緒に持って行きましょう。
まとめ
燃料系ランタンは最初の準備である「マントルのから焼き」さえクリアしてしまえば、キャンプ場の暗闇をしっかりと照らしてくれる手放せないランタンになります。
マントルの交換や から焼きにお困りの方は、ぜひこの方法でチャレンジしてみてくださいね(^^)