「森林香(しんりんこう)」は、広い野外での森林作業や農作業などでプロの方達によく使われている虫除け線香です。
プロたちが愛用している虫除け線香「森林香」が、キャンプでの虫除けに活躍しないはずがありません(^^)
今回は、「最強の虫除け線香」と名高い「森林香」の、以下のポイントについて詳しく解説させていただきます。
- 「森林香」4つの特徴
- よくある2つの誤解
- 蚊やブヨに効果はあるのか?
- 森林香の便利な使い方
森林香 4つの特徴
森林香が他の線香とは違う「4つの特徴」を説明します。
【特徴1】線香が(他と比べて断然)太くて分厚い
森林香は線香の厚みが、一般的な線香と比較してかなり太い作りになっています。
森林香の燃焼時間は、一巻きあたり約5時間〜6時間です。
【特徴2】煙の量がハンパない
線香の厚みを厚くしたことで、煙の量が他と比べてかなり出ます。
煙の量が多くなることにより、虫除けの効力が強くなっています。
【特徴3】種類は2タイプ(緑と赤)
森林香の種類は「森林香」と「パワー森林香」の2タイプがあります。
画像引用:株式会社児玉兄弟商会
「森林香」と「パワー森林香」の違い
緑色の外箱に入った「森林香」と、赤色の箱に入った「パワー森林香」の違いは、虫除けの効力の違いです。
緑色の森林香の有効成分は、「ディート」という虫除けスプレーなどで良くつかわれている成分が入っています。
それに対して、赤色のパワー森林香は「メトフルトリン」という殺虫効果と虫除け効果を持つ成分が入っており、ノーマルの森林香(緑色)よりも強力です。
キャンプ場でのオススメは、赤の「パワー森林香」
赤色のパワー森林香は、緑色の森林香と比べて2倍の虫除け効果があります。
2つの実売価格は、どちらもあまり変わりません。
よって、キャンプなどのアウトドアでの使用では断然、赤色の「パワー森林香」をお勧めします。
【特徴4】専用ケースじゃないと入らない
森林香は、太くて分厚いので、一般的な線香ケースでは入りません。
森林香専用のケース(携帯防虫器)があり、通常はケースに森林香を入れて使用します。
森林香よくある「2つの誤解」
森林香について、よく間違いやすい「2つの誤解」について解説していきます。
【誤解1】森林香は「蚊取り線香」ではない!
森林香は、蚊やブヨなどの虫を殺虫する「蚊取り線香」ではありません。
あくまで虫を寄せ付けないための「虫除け(防虫)線香」です。
【誤解2】虫除け「対象」に、蚊やブヨが入っていない
キャンプで避けたい虫のナンバー1.2は、血を吸ってくる忌まわしき「蚊とブヨ」です。
しかし、森林香の説明書には、虫除け対象として「ユスリカ、チョウバエ、アブ」の3つしか記載が無く、蚊やブヨは対象に入っていません。
ちなみに「ユスリカ」は、見た目は血を吸う蚊に似ていますが、人を刺して吸血することはありません。(病原体を媒介することも有りません)
「チョウバエ」とはコバエとも言い、湿った場所に発生する小さい虫。人に吸血することはありません。
「アブ」は森林香の適用害虫で唯一「吸血する」虫です。
なぜ森林香には蚊やブヨの表示がないのか?
吸血する蚊(アカイエカ、ヒトスジシマカなど)やブヨなどの「衛生害虫」への効果表示は、「医薬品」「医薬部外品」でないと表示ができない決まりになっています。
「森林香」は医薬部外品ではない(申請していない)ため、「衛生害虫(蚊やブヨ)」の適用表示が法律上できない、という理由があります。
医薬品や医薬部外品は、法律(医薬品医療機器法)が定める有効性や安全性の審査を受ける必要があり、承認を得るには6〜7年もかかります。
森林香はその承認を取るコストが見合わないため、あえて「医薬部外品」を名乗っていないのではないか?と推測します。(勝手な私見ですが)
実際に蚊やブヨへの効果は無いのか?
森林香の成分は、パワー森林香(赤)が「メトフルトリン」、森林香(黄)が「ディート」です。
ディートは蚊やブヨなどの吸血害虫の虫除け効果がある成分で、メトフルトリンは蚊やブヨなどに殺虫効果がある成分です。
森林香は「医薬品・医薬部外品」の承認を得ていないため蚊やブヨへの効果はうたえないが、成分から考えると蚊やブヨなどへの虫除け効果が無いとは考えられません。
実際、森林香には何年もキャンプでお世話になっていますが、森林香を焚くのと焚かないでは刺され具合が違います。
通常の線香よりも煙の量が多く、効果も大きい。
アウトドアで使用する線香の中では「最強」と言って良いと思います。
コメント
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