「ふもとっぱら」(静岡県富士宮市)は、富士山のふもとに位置する人気キャンプ場です。
今回は、たくさんのキャンパーが訪れるキャンプ場「ふもとっぱら」について、以下の点を詳しくレポートします。
- ふもとっぱら「4つの特徴」
- 4つの「攻略ポイント」
- 「オススメの場所」と「避けるべき場所」
- 「9つの注意点」と対策方法
- キャンプ場内の詳しい情報(マップ付き)
「ふもとっぱら」の名前の由来は、富士山の「ふもと」と、広大な「はらっぱ」からできた合成語だよ。
ふもとっぱら「4つの特徴」
キャンプ場「ふもとっぱら」の素晴らしい特徴は、次の4つです。
【特徴1】圧倒的な「富士山の全景」がいつも目の前!
キャンプ場からは、いつも目の前に「頂上から麓(ふもと)までの富士山(全体)」を眺めることができます。
しかも、目の前の視界に障害物などで遮るものは何も無い「圧倒的な開放感」。
画像引用:ゆるキャン△1巻
富士山の変わっていく雲の形や空の色を、ずっと眺めながら過ごせる贅沢な時間が、ふもとっぱら最大の魅力です。
【特徴2】開放的な大草原(フリーサイト)
ふもとっぱらは、富士山のふもとにある「広大な大草原」にテントを張ることができます。(芝生ではなく草です)
テントやタープを自分の好きな場所に自由に張ることができる「フリーサイト」です。
キャンプ場内を一周歩くのに、30〜40分はかかるほどの広大さです(^^;
サイト内には車の乗り入れが可能で、テントの隣に駐車できます。
車からの荷物の積み下ろしも楽にできます。
【特徴3】チェックイン・アウト時間に余裕がある
ふもとっぱらのチェックイン・アウトは、他のキャンプ場と比べて時間的な余裕があります。
- チェックイン 朝8:30~
- チェックアウト 〜14:00
いつもよりもキャンプ場にゆっくり滞在できて、得した気分になります。
【特徴4】交通アクセスが良い
高速道路からのアクセスが良く、各インターから40分足らずで到着できます。
- 中央自動車道(河口湖ICから約40分)
- 新東名高速道路(新富士ICから約40分)
インター出口からキャンプ場までは、狭くて通りにくい道はありません。
キャンピングカーなどの大きな車でも安心です。
キャンプ場近くの途中に、コンビニなどの買物施設も道沿いにあります。(後述します)
ふもとっぱら【4つの攻略ポイント】
ふもとっぱらに到着後、受付を済ませて広大な大草原を目の前にすると、つい考え込んでしまいます。
さて……どこにテントを張ったらいいんだろうか?
考え込むのも当然です。メチャクチャ広いんですから(笑)
この広大な「ふもとっぱら」のどこにテントを張ると良いのか?
失敗しないために、「ふもとっぱら攻略」のポイントを解説していきます。
【攻略ポイント1】ふもとっぱら基礎知識を押さえる
まずは、ふもとっぱらの「基礎知識」を押さえておきましょう。
(基礎知識1)テント設営可能な場所は?
「ふもとっぱら」でテント設営が可能な場所は下図の通りです。
受付(管理棟)から一本道を抜けると、一面に広がる平原。そこからは、どこにでもテントが張れます。
(基礎知識2)どこからでも富士山は見える?
キャンプ場の東側(地図右側)に富士山があり、基本的にどの場所からも(晴れていれば)富士山が見えます。
しかしながら、少しでも良い場所にテントを張りたいと思うのは世の常ですよね(笑)
(基礎知識3)2方向の緩やかな傾斜を見極める
「富士山に向かう方向(地図上の左)」と「北方向(地図上の上)」に、ゆるやかな下りの傾斜があります。
傾斜のある広い敷地の中で、できるだけ平らな場所を探して、テントを張るのがコツです。
草原はふかふかしているので、平らな場所であれば寝やすいです。
所々に車のタイヤの跡などで、凸凹になっている箇所があるので避けましょう。
(基礎知識4)ペグは鍛造ペグを持って行こう
ある程度の深さまではペグも入っていきますが、土の中に石や岩がたくさん入っていることあり、アルミペグでは刺さらないこともあります。
スノーピークのソリッドステークなどの丈夫な鍛造ペグがあると安心です。
(基礎知識5)「水道・洗い場」の場所を押さえておく
「水道」と洗い物などができる「洗い場(シンク)」は、場内に16ヶ所設置してあります。
設置場所はある程度分散して設置されています。(下図参照)
水道やシンクを頻繁に使うのであれば、近い場所が便利です。
混雑時は水場に行列ができることもあります。ウォータージャグなどがあると便利ですよ。
【攻略ポイント2】「トイレ」からテントの場所を考える
ふもとっぱらのテント設営可能なエリア内に、トイレの場所は全部で5ヶ所あります。(下図の赤い部分)
【2019年7月11日〜トイレ場所(NEW!)】
場内に均等に配置されているトイレは「常設トイレ」と「仮設トイレ」の2種類に分かれます。
【参考】以前(〜2019年7月10日)のトイレ設置場所
それぞれのトイレは、以下のようになっています。
「常設トイレ(洋式ウォシュレット付き)」その1(※ 2019.7.11新設)
2019年7月に新しくトイレと水場の施設が新設されました。
総ヒノキ作りの大きな木造建築で、とても綺麗な施設です。
トイレは男女別に分かれており、洋式(ウォシュレット・暖房便座付き)が完備されています。
画像引用:ふもとっぱら公式ブログ
女性や小さなお子さんでも安心して使用できる清潔なトイレ施設です。
施設内に新しい水場(炊事場)もあり、とても便利になりました。
「常設トイレ(洋式ウォシュレット付き)」その2
受付にほど近い場所に常設されている従来からあるトイレです。
トイレは男性用と女性用に分かれています。
ここのトイレは、「ウォシュレット付きの洋式トイレ」です。(しかも暖房便座付き)
ここのトイレは清潔な状態が保たれており、ニオイもそこまで気になりません。
「仮設トイレ(洋式あり)」1ヶ所(※追記あり)
常設トイレ以外の3か所ある仮設トイレの中で、唯一の洋式トイレは下図の場所にあります。
トレーラ型の洋式トイレがあります。(ウォシュレットではありません)
清掃はされていますが、それなりのニオイがします。
「仮設トイレ(和式)」3ヶ所
残り2ヶ所の仮設トイレは、すべて和式トイレです。
当たり前ですが、なかなかのニオイがします。
夜に仮設トイレに行く場合は、ヘッドライト等が必須です。(暗いので)
トイレから考えるおすすめエリアは?
ウォシュレット付き洋式トイレが使える「常設トイレ」に徒歩3分〜5分位内で行ける範囲(下図参照)が、おすすめエリアになります。
比較的キレイなトイレを使いたい方、家族キャンプで小さなお子さんがいらっしゃる方などは、このエリアにテントを張ることをオススメします。
また、このエリアは管理棟(受付)にも近いので、売店やゴミ捨て場などの利用にも便利です。
【攻略ポイント3】プライベートを重視したい場合は?
先の攻略ポイントで述べた「トイレ重視エリア」は人気があるため、混雑時はこのエリアから先に埋まっていき、プライベート感が無くなってきます。
「プライベート感」を優先して、トイレ重視エリアをあえてスルーし、下図のように富士山方向により近い場所を選ぶのも1つの攻略方法です。
当然ながら、富士山に近づくほど他のキャンパーが視界に入ることなく、自分だけの富士山を独占できます!
トイレは仮設を利用することになりますが、プライベートを重視したい方にはおすすめのエリアです。
夜は、周りに(他のキャンパーさん達の)ランタンなどの照明が少ないほど、星を綺麗に見ることもできます(^^)
【攻略ポイント4】避けたほうが良い「3つの場所」
ふもとっぱらで少しでも快適なエリアにテントを張るために、避けたほうが良い場所が3か所あります。
(1)堆肥場の近く
キャンプ場の南側に「堆肥場」の建物があります。(下図参照)
この堆肥場(ふもとっぱらが所有する施設ではない)では、有機農法の肥料を作っています。
肥料の原料は植物系なのですが、近づくと強烈な発酵臭がします。
下図のように、堆肥場の周辺は避けましょう。
(2)富士山に近づき過ぎると見えない場所
富士山に近づいて進んでいくと、林が邪魔して富士山が見えない場所があるので気をつけましょう。
富士山は見えにくいですが、反対側の景色は、山(毛無山)に包み込まれるような美しい大パノラマ風景を見ることができます。散歩コースにおすすめです。
(3)地面が石だらけの場所
ふもとっぱらは地面が土(の上に草)の場所が多いのですが、石が多いところもあります。
このエリアは、丈夫な鍛造ペグでも刺さりにくく、地面もゴツゴツなので避けましょう。
攻略ポイントの「まとめ」
4つの攻略ポイントをまとめると、以下のような図になります。
あとは、自分のキャンプスタイルに合わせてエリアを選び、傾斜と凸凹の無い場所にテントを張ればバッチリです(^^)
その他の「攻略ポイント」
その他の細かい「攻略ポイント」を思いつくままに挙げていきます。
- 樹木の真下にはテントを張ってはいけないルールになっています。
- 日陰が無いため、夏はタープが必須です。
- 道路脇のエリアは車が通った時に砂埃が舞う時があります。
- 夏は虫対策が必須です。
- 夜に聞こえる「キャーーーーー」という叫び声は、鹿の鳴き声です。(特に秋ごろ)
- テントの出入り口を富士山側にすると、朝起きてテントから出た時に感動できます。
- ワンポールなどの背の高いテントを設営する場合は、自分よりも後方のキャンパーさん達の視界を遮らないように、少し距離を取りましょう。
- 広いので 折りたたみ自転車があると便利です。(欲しい)