10年ぶりにフルモデルチェンジをして登場したジープ新型ラングラー(JL型)。
さっそく 見て、触って、運転してきました (^^)/
僕はジープラングラー(新型の一つ前の型JK)に3年間ほど乗り続けています。
今回は、今まで旧型ジープラングラーに3年乗り続けてきた立場から見た
旧型ラングラーと比べて、新型ラングラーの「良くなった点」と「イマイチな点」
について、詳しく解説させていただきます!
新型「ジープ・ラングラーJL」とは?
新型ラングラーJLは、10年ぶりにフルモデルチェンジをして、2018年11月から日本で販売されているNEWラングラーです。
ラングラーはタイプが2ドアと4ドアに分かれます。今回は4ドアの「アンリミテッド」と呼ばれているタイプを取り上げています。
新型のグレードは「スポーツ」と「サハラ」の2種類
新型ラングラーのグレード車種は2種類「スポーツ」と「サハラ」があります。
どちらも外観はほぼ同じですが、スポーツ(画像左)よりもサハラ(画像右)の方がグレード上位車種になります。
新型ラングラー「スポーツとサハラの違いは?」
主な「スポーツとサハラの違い」は以下の点です。
- 「スポーツ」は、ルーフ(天井部分)とオーバーフェンダー(タイヤ泥除け部分)の色がブラックのみ。サハラはボディの色と同系色
- エンジンの排気量(スポーツ2000cc、サハラ3600cc)
- ヘッドライトがLED(サハラ)とハロゲン(スポーツ)
- モニターディスプレイ画面の大きさ(スポーツ7インチ、サハラ8.4インチ)
- ホイールとタイヤの大きさ(スポーツ17インチ、サハラ18インチ)
- スピーカーの数(スポーツ8個、サハラ9個)
旧型ラングラーの「スポーツとサハラの違い」と比べると、装備などのグレードの差が大きくなった印象を受けます。
前のラングラーと比べて「良くなった点」
新型ラングラーを旧型と比較して改善されて良くなったポイントを、全部で8つ挙げていきます。
【1】燃費がかなり良くなった!
新型JLラングラーは、旧型と比べて燃費がかなり良くなりました!
燃費比較表
(グレード) | 新型(JL型) | 旧型(JK型) |
スポーツ | 11.5km | 7.5km |
サハラ | 9.2km | 7.5km |
前型と比べて、グレード「サハラ」で約2割、「スポーツ」では5割も燃費が良くなっています。
特に「スポーツ」は、エンジンの排気量を3600cc→2000ccにダウンサイジングしているため、燃費効率が上がっています。
新型ラングラーの燃費が良くなった主な要因は以下の通りです。
- エンジンの改良。
- 空気抵抗の軽減(フロントガラスの角度を若干傾斜ぎみに変更)
- 重量を約90kg軽量化した。
- アイドリングストップ機能の搭載。
【2】小回りが利くようになった
旧型JKラングラーは他の車と比べて、ホイールベースが長いため「小回りが利かない」ことがネックでした。(旧型ラングラーの最小回転半径は7.1m)
旧型ラングラーで狭い十字路やクランクを曲がるときは、切り返しが必要な場合が多くて面倒でした。
新型JLラングラーは旧型と比べて、最小回転半径が約1メートル短くなって小回りがずいぶんと利くようになりました。(最小回転半径は7.1m→6.2mに改善)
新型JLラングラーは、Uターンやクランクを曲がるときも(切り返しが少なくて)安心できることは大きな強みです。
【3】後部座席が快適になった
新型は旧型に比べて、後部座席の空間が快適になりました。
旧型JKラングラー「後部座席の欠点」とは?
旧型ラングラーの後部座席は、2つの欠点がありました。
- 座席の背もたれ角度が、ほぼ直角。(座り心地が悪い)
- 後部座席に空調ダクトが無い。(夏暑いし、冬寒い)
新型はこ2つの欠点が改善されています。
(1)背もたれ角度の改善
以前は直角に近かった後部座席の背もたれ角度。新型は改善されて、旧型と比べて少し角度が付いています。
後部座席のリクライニング機能は、(旧型と同じで)残念ながらありません。
(2)空調ダクトが付いた
後部座席エリアに、冷暖房のエアダクトが装備されました。
旧型JKラングラーの後部座席にはエアダクトが一つも無く、(夏が特に暑くて)ツラかったのですが、新型は夏も冬も快適な温度で過ごせます。
【4】車のキーが「スマートキー」に
鍵の大きさがコンパクトに
旧型JKラングラーの車の鍵は、鍵のギザギザ部分がむき出しになっていて、ポケットに入れると大きくてかさばりました。
新型ラングラーの鍵は、旧型と比べてコンパクトな形状になりました。
ラングラーの給油口を開ける時は、(下画像のように)内部に入っている鍵を取り出して使用します。
キーレスエントリー
新型ラングラーは、車のキーをポケットやカバンに入れたままドアを開けて乗車することができるようになりました。
プッシュエンジンスタート
旧型ラングラーは、鍵穴にキーを挿してひねってエンジンスタートをする昔ながらのスタイルでした。
新型は、ブレーキペダルを踏みながらスタートボタンを押せばエンジンが始動する「プッシュエンジンスタート」に進化しています。
【5】座席ドアに「ストッパー機能」が付いた
旧型ラングラーのドアは「いきなり全開」に
旧型ラングラーのドアは、国産車のように途中でドアの解放角度が止まる「ドアストッパー」がありませんでした。
いったんドアを開けると一定の角度で止まることなく、ドアの解放角度がいきなり全開になろうとします。
駐車場などで隣との距離が狭い場合は、(隣の車にぶつからないように)そおっとドアを開けなければなりませんでした。
子供がドアを開ける時も、隣の車に当たらないように注意が必要です。
風の強い日は、開けたドアが風に持っていかれて急に全開に開いてしまうこともあります。
新型には「ドアストッパー機能」がついて安心
新型ラングラーは、ドアの解放角度がいきなり全開にならないように「ドアストッパー機能」が付きました。
ドアが全開角度になる前に、ドアストッパーが機能して半開きの状態で固定されます。
これで狭い場所でも子供に自分でドアを開かせることができます。細かい改善点ですがうれしい配慮です。
【6】「モニター・後部カメラ」が標準装備に
運転席横のモニターディスプレイが標準装備に
今まではオプション仕様だった運転席左側のモニターが標準装備になりました。
カーナビはグレードによって異なる
サハラには、カーナビ(パナソニック製)が標準装備されています。
スポーツはカーナビがついておらず、スマートフォンと繋げてカーナビアプリ(グーグルマップなど)をモニターに映し出す方法で使用します。
見やすくなった後部カメラ
新型ラングラーは後部カメラが、スペアタイヤの位置に付きました。
旧型ラングラーは、ナンバープレートの上部にカメラがついていました。
旧型のカメラ位置でも見づらくはありませんでしたが、スペアタイヤの位置にカメラが付いている方が、より後方がモニターで見やすくなりました。
見やすい後方カメラのおかげで、前よりもバック駐車が楽にできます。