僕がレビューしたポータブル電源「BLUETTI EB70」の記事を、BLUETTI社の担当者さんが読んで下さって、
よかったらウチのソーラーパネル使ってみます?
と、ありがたいオファーをいただき、BLUETTIソーラーパネル SP200をレビューさせていただくことになりました。
今回は、BLUETTI ソーラーパネル SP200について、以下のポイントを詳しくレビューさせていただきます!
- ソーラーパネルSP200が「よくわかる4つの特徴」
- SP200の”使い方と手順”
- 実際の実測データ(天候別)
- 使ってみた率直な感想
- 購入前に知っておきたい「注意すべき点」
- この商品が「向いている人・向いていない人」
BLUETTI ソーラーパネル SP200のことが「よくわかる4つの特徴」
“BLUETTI SP200 ソーラーパネル”を、一言で表現してしまうと、
出力が最高クラスの、折りたたみ式ソーラーパネル。
と言えます。
さらに詳しく”ソーラーパネルSP200″のことがよくわかる「4つの特徴」を順番に解説していきます。
(特徴1)”ポータブル電源”を充電するためのソーラーパネル
まずはじめに、BLUETTI SP200は「ポータブル電源を充電するためのソーラーパネル」です。
SP200にはスマホや家電を充電するためのUSBケーブル端子は搭載されておりません。
ソーラーパネルSP200から配線されているのは”MC4端子”というケーブル端子のみです。
このMC4端子を、ポータブル電源側のDCケーブルに接続して充電します。(BLUETTIのポータブル電源にはソーラーパネルと電源側をつなぐ接続ケーブルが付属しています)
(特徴2)200Wの高出力!短時間で充電可能
一般的な持ち運び用ソーラーパネルの出力(発電量)は80W〜120Wが主流ですが、SP200の最大出力(発電力)は200Wもあります。
この出力は、持ち運び用のソーラーパネルの中で最高クラスの出力です。
SP200には、高出力が出るように変換効率の高い”単結晶シリコンセル”というパネルが採用されているとのこと。
実際にパネル部分を触ってみると、4枚に分かれているパネルは強度がしっかりある感じ。折れ曲がったりネジれたりが無さそうで安定感があります。
数時間で満充電ができる!
例えば、同じBLUETTI社製のポータブル電源EB70(容量716Wh)にソーラーパネルSP200を接続した場合、バッテリが空(0%)の状態から6時間ちょっとの短時間で満充電ができてしまいます。(晴天の場合)
注意点:パネル出力200Wがそのまま電源に充電されるわけではない
どのソーラーパネルでも同じことが言えるのですが、カタログ値の「最大出力●W」という数値は、あくまでパネルでの発電量を示しています。変換ロスがあるためパネルでの出力がそのままポータブル電源への出力となるわけではありません。
自分調べですが、SP200のポータブル電源への給電出力は最大で150W〜160W程度の発電量になります。
(3)コンパクトに折りたたみ可能
SP200の展開サイズは、220cm×52cmです。
収納時は折りたたんで4分の1のサイズに!
SP200は、4つのパネルで構成されているため、パネル1枚分の大きさ(52cm×52cm)に折りたたんで収納できます。
(折りたたんだ時の厚みはパネル部分が約4cm、付属ポケットにケーブルを入れた部分が約7cmです)
この大きさと厚みなら、ちょっとした隙間に収納できるので邪魔になりません。
片手で持ち運び可能
さらにパネル部分に持ち運び用の”取っ手”が付いているため、片手で持ち運びができます。
SP200の重量は6.5kg。車に積載して持ち運びするには問題ない重量です。
(4)誰でも簡単に設置できる
SP200を設置するには、4つのパネルを広げてパネルの裏側にあるスタンドを立てるだけで設置が完了します。
子供でも簡単に組み立てができます。
以下に、SP200の使い方・手順を説明いたします!
ソーラーパネルSP200の使い方(手順)
使い方は超カンタンで、専門的な知識がまったくない僕でも簡単に設置できました。
(手順1)設置する場所を決める
屋外の直射日光の当たる場所に、SP200の展開サイズである「横幅2.2m」の場所を確保します。
(手順2)パネルを広げる
まず、パネルを固定しているバックル(2カ所)を外します。
その後、折り畳んである4枚のパネルを順番に広げていきます。
(手順3)スタンドを立てて、太陽の方向にパネルを向ける
パネル裏側にあるマジックテープで止めてあるスタンドを立てて、太陽に向けてパネルを傾けます。
スタンドの角度調整はできませんが、日光を直角に受けられるような角度にできます。
(手順4)ケーブルをポータブル電源につなげる
パネル裏にあるポケットからケーブルを取り出して、充電したいポータブル電源に接続します。
(手順5)あとは充電完了を待つだけ
あとはポータブル電源の満充電を待つだけです。時々ポータブル電源のバッテリ残量を満充電になっているか確認しましょう。
充電時間の目安
充電時間はポータブル電源の容量によって異なりますが、
- BLUETTI EB55 (容量537Wh)→ 4.5時間〜5時間
- BLUETTI EB70 (容量716Wh)→ 6時間〜6.5時間
で、バッテリが空の状態から満充電できます。
実際にSP200を使ってみた実測データ
次に、実際に使用してみた実測したデータを報告いたします。
晴天時(出力150〜160W)
太陽に雲がかかっていない晴天時には、150W〜160Wの出力が出ました。
早朝よりも、太陽がある程度のぼってからの(太陽の光をより感じられる)方が、発電量は上がります。
ちなみに雪中キャンプでもSP200を試してみました。
とっても寒かったですが(気温0度 午前11時)、太陽は出ていたので約150Wの出力が出ました。
晴天時は季節を問わず安定して150W〜160Wの出力が見込めるので、お昼の数時間、パネルを太陽に当てておくだけで満充電できます。
太陽の力ってすごいのね。
(注意点)影がかかると急に出力が低下する
影がパネルにかかると、急激に出力が低下してしまいます。出力は実測で10〜20Wに下がってしまいました。
パネルを設置する場所は、影がかからないように気をつける必要があります。(↓画像のような影がかかっていると出力が出にくい)
また、太陽の方向と逆向きにパネルを設置してしまうと(↓)、
いくら天気が良くても出力は上がりません(10Wくらいの出力になってしまいます)。
曇天時(10W〜20W)
太陽が雲で完全に隠れてしまう曇天時だと、
(雲が影になってしまうため)出力は10W〜20Wと、イマイチな出力でした。
雨天時(完全防水でないので不可)
SP200は生活防水程度の防水機能なので、雨天時は使用できません。
長時間雨に濡れたりすると、故障の原因となるので使用はやめておきましょう。
ソーラーパネルSP200を使ってみた率直な感想
ソーラーパネルSP200を実際に使ってみた「率直な感想」を以下に述べたいと思います。
連泊キャンプでポータブル電源が思いっきり使える!
僕の持っているポータブル電源(EB70)は比較的大容量なタイプなのですが、電気調理器や電気毛布などの出力の高い電化製品を使用すると、1泊でかなり容量が減ってしまいます。
そんな時、ソーラーパネルがあれば、容量を使い切ったポータブル電源を午前中から接続しておくだけで数時間後には満タンにすることができます。
ポータブル電源のバッテリ残量を気にせずガンガン使えるわね!
これはキャンプ中の安心感がハンパありません。
キャンピングカーやバンなどで、連泊して旅に出ることが多い方も、ソーラーパネル+ポータブル電源の組み合わせが1組あればかなり便利だと思います。
晴れ間が出ている間に短時間で充電できるメリット
最大出力200W(実測150W〜160W)で素早くポータブル電源を充電できるの事は、実際に屋外で使用するときに威力を発揮してくれます。
天気はずっと晴れている状態とは限りません。晴れ間が出ている間にササっと短時間で充電できるのはSP200の大きなメリットと言えます。
使わない時、コンパクトだから収納しやすい
僕の場合、毎日ソーラーパネルを使うわけではありません。
使うとしたら、連泊のキャンプの時に車に積み込んで持っていくとか、万が一の災害停電でポータブル電源を屋外で充電するときなどに限られます。
つまり、ソーラーパネルは圧倒的に自宅に保管していることが多くなります。だからこそ使わない時や、車に積み込むときに、コンパクトな状態に折りたためて、ちょっとした隙間に収納しておけるのは便利だと感じました。
ケーブル類をポケットにまとめておける
ちなみに、無くしやすいケーブル類もパネル裏側にあるポケットに一緒に収納できるのも、使い終わった後もゴチャゴチャにならずに助かります。
収納ケースが”無い”便利さ
専用収納ケース(が無いため)入れる手間がなく、折りたたんでバックルで固定しておくだけなのもシンプルな構造で組み立てや片付けが楽です。
しかも”取っ手”が付いていて、そのまま持ち運べるのも便利です。
「もし災害停電が起こっても、電源を確保できる」安心感。
ソーラーパネルとポータブル電源を1組持っていれば、万が一災害停電が起こったとしても、電源は確保できるという安心感が生まれます。
防災対策を考えている方にとっては大きな味方となります。
使ってみて感じた「注意すべき点」
ソーラーパネルSP200を使ってみて感じた「注意すべき点」について以下に述べます。
強風でパネルが倒れる時がある
風が強いと、設置したパネルが倒れてしまうことがありました。
風によってパネルが裏向きに倒れてしまうと、全く発電できなくなってしまいます。
風の強い日に充電するときは、あらかじめパネルを地面に倒したまま(スタンドを立てずに)発電するのも一つの方法かなと思いました。(その代わり発電量は晴天で80W程度になり、通常時よりも出力が弱くなります。)
風で飛んで行かないように、ハトメにペグを打っておくのも有効です。
風が強い日は、置きっぱなしではなく(倒れてないか)時々様子を見てやることが必要です。
USB出力ケーブルは無い
先述しましたが、ソーラーパネルに付属している(直接接続されている)ケーブルは「MC4規格」のみで、USBケーブルはありません。
よって、ソーラーパネルに直接スマホや家電などを接続して充電することはできません。
洗剤でパネルを拭かない
パネルに付着した汚れは、表面を傷つけないような柔らかい布で拭き取ります。
この時、洗剤や薬品を使わないように気をつけましょう。(パネルが劣化してしまう可能性があります)
”他社製”ポータブル電源を充電する時の注意点
- BLUETTI製以外のポータブル電源を充電する場合、まずは出力200Wに対応できているポータブル電源を選びましょう。(ポータブルバッテリー側の最大入力電力量を確認すること)
- SP200の負荷遮断電圧が24Vのため、充電したい他社製ポータブル電源の「ソーラーパネル充電の入力電圧範囲が24Vを含んでいるかどうか」を確認しましょう。(ちなみにEB70はソーラーパネル充電の入力電圧の範囲は12V-28Vと記載されています)
- さらに、ポータブル電源側のケーブル形状を確認しておくことも大事です。(特にDC-inのサイズは、様々なサイズがあるので必ず確認しておきましょう)
(疑問)ソーラー発電しながらの給電(パススルー充電)は大丈夫?
SP200をポータブル電源に接続して充電しつつ、そのポータブル電源からスマホとかに給電するのはアリなんかな?
これは「パススルー充電」と言って、一般的に「バッテリが劣化しやすいのでやらない方がいい」とされています。
BLUETTI社にパススルー充電が可能かどうか質問してみました。
SP200でBLUETTI社製のポータブル電源を給電しながら、家電製品をつないで使用するパススルー充電を行ってもバッテリーに負荷がかからない仕様になっています。これはEB70の特徴です。
と、ご回答をいただきました。
つまり、ソーラーパネルで充電しながら(BLUETTI社製の)ポータブル電源から給電をしてもOK。ということになります。
ソーラーパネルSP200が「向いている人・向いていない人」
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。
最後のまとめとして、今まで述べてきた内容をふまえて「ソーラパネルSP200が向いている人・向いていない人」を箇条書きにしてみました。
ソーラーパネルSP200が「向いている人」
SP200が向いている人はこんな方です。
- 短時間で満充電できる高出力のソーラーパネルを探している方
- 簡単に設置できる持ち運び用のソーラーパネルを探している方
- 連泊でキャンプや車中泊をする方
- 災害停電などの対策として非常用電源を検討している方
- BLUETTIのポータブル電源をすでに持っている方、もしくは検討してみえる方
- MC-4のケーブルに対応し、かつ入力電圧範囲が24Vを含んでいる他社製のポータブル電源を持っている方
ソーラーパネルSP200が「向いていない人」
向いていない方はこんな方です。
- スマホなどの端末に直接充電ができるソーラーパネルを探している方
- とにかく最軽量なソーラーパネルが欲しい方
- キャンプや車中泊などで連泊をしない方
BLUETTI ソーラーパネルSP200は、以下のサイトでお求めいただけます!