ミニマルワークスのインディアンハンガーを購入して、ずっと(1年以上)使用しています。
今でもキャンプに必ず持って行く1軍ギアです。
今回は、ミニマルワークスのインディアンハンガーについて、以下の点を詳しくレビューしていきます。
- インディアンハンガーがよくわかる「4つの特徴」
- 実際に使い続けてわかった「9つの良い点」
- 買ってから後悔しないための「5つの注意点」
- インディアンハンガーおすすめ使用例
- インディアンハンガー「向いている人・向いていない人」
ミニマルワークス「インディアンハンガー」とは?
インディアンハンガーってなぁに?
ざっくり言うと「いろんなキャンプ道具を吊るすことのできる多機能ハンガー」ね
インディアンハンガーがよくわかる「4つの特徴」
ミニマルワークス「インディアンハンガー」のことがよく分かる4つの特徴を順番に紹介していきます。
(特徴1)いろんな道具を”吊るして”収納できる
インディアンハンガーは、キャンプで使う様々な道具をハンガーにまとめて吊るしておくことができる便利グッズです。
使い方は、ハンガーにフックをかけて、自分の好きな道具をフックに吊るすだけ。
フライパンやケトルなどの調理器具、火バサミ、シェラカップなど、お気に入りのキャンプ道具を吊るして収納することができます。
テーブル棚などに直置きするよりも収納スペースを占領しないから、サイトがすっきり片付くというメリットがあるよ!
(特徴2)サイズは S・M・L・XL の4種類
インディアンハンガーのサイズ展開は、全部で4つ(S・M・L・XL)あります。
出典:UNBY
使用時のサイズ(寸法)は、以下のように大きく違います。
- S :幅52cm x 高さ44cm
- M :幅66cm x 高さ75cm
- L :幅99cm x 高さ110cm
- XL:幅101cm x 高さ143cm
XLサイズ(高さ143cm)になると、もはや子供用の鉄棒みたいな大きさです。(もちろん使えませんがw)
用途や環境に応じてサイズを選べる
出典:UNBY
SとXLでは高さが1mも違うので、吊るしたいキャンプ道具や、使用したい用途によってハンガーのサイズを選ぶことが大事です。(僕はLサイズを選びました)
(特徴3)コンパクトに折りたたんで収納できる
インディアンハンガーは、コンパクトに折りたたんで、専用の収納ポーチにしまうことができます。
専用ポーチに入れると、長さは約47cm。(Lサイズの場合)
収納したヘリノックスチェアと比べても、そこまで変わりません。
(特徴4)アルミ素材で軽量
インディアンハンガーはアルミ素材で作られているので非常に軽量です。(人差し指に引っ掛けて楽に吊るせる重さです)
僕の持っているLサイズで重量はたったの840g(ポーチ込みだと976g)。キャンプ場への持ち運びも楽々です。
ちなみに各サイズの重量は以下の通りです。(収納ポーチを除く)
- S :230g
- M :550g
- L :840g
- XL:1080g
使ってわかったインディアンハンガー「9つの良い点」
インディアンハンガーを実際にキャンプで使い続けて、日頃から感じている「良い点」を全部で9つ、順番に挙げていきます。
(良い点1)キャンプ道具の整理整頓が楽!
インディアンハンガーにキャンプ道具を吊るすことで、キャンプ場で散らかりやすいキャンプ道具の整理整頓が今まで以上に楽になりました。
今までは、かさばるフライパンやケトルなどをテーブルなどの上に直置きしていたのですが、インディアンハンガーに吊るすことによって、作業場所に空きスペースを簡単に作ることができます。
キャンプサイトがスッキリするって気持ちいいわね!
(良い点2)道具を出し入れしやすい!
作業スペースのすぐ近くに(良く使うギアを吊るして)インディアンハンガーを置いておけば、道具を使いたい時にサッとハンガーから取り出したり、しまうことができます。
道具が必要な時にサッと取り出せるってイイね!
(良い点3)物を探す時間が減る!
インディアンハンガーに道具を吊るして収納しておくことで、視認性が良くなり「キャンプ場で物を探す無駄な時間」を減らすことができます。
「あの道具どこに置いたんだろう… 」ってことが少なくなりました!
(良い点4)ハンガーの移動が簡単!
アルミ製のインディアンハンガーは軽量なので、ハンガーにキャンプ道具を吊るしたまま1人で簡単に好きな場所に移動できます。
お昼は外にハンガーを置いて、夜は結露対策や盗難防止のためにテントの中に移動させる、ということが楽にできます。
急に雨が降ってきた時も、ハンガーごとテントの中に素早く入れることができます。
打ち込み型のハンガーの場合、一度その場所に決めて打ち込んでしまうとハンガーの移動が面倒なんだよね。
簡単に場所移動ができることは、インディアンハンガーの大きなメリットと言えます。
(良い点5)車の収納スペースを占領しない!
収納サイズが非常にコンパクトなので、車のラゲッジスペースに収納する時、場所をとりません。
購入時に付属している専用の収納ポーチに、折りたたんだハンガーをピッタリに収納できます。
専用の固定式フックも1セット(4個)であれば、一緒の収納ケースに入れることができるので、フックを忘れてしまう心配が無くなるのも嬉しいポイントです。
また収納ポーチの素材も緩衝材を使っているので、多少窮屈なところに押し込んでも中身を傷つけにくいのも利点です。
(良い点6)組立・撤収が素早くできる!
インディアンハンガーは、テントポールのような結束式(ポールの中にショックコードというポール同士を連結しているゴムがはいっているタイプ)になっています。
全部のパーツがコードでつながっているので、迷うことなく簡単に組み立てや撤収作業ができます。
組立と撤収の時間が素早いので、場所を選ばずに気軽に設置することが可能です。
(良い点7)道具を地面の汚れや虫から守ることができる!
インディアンハンガーに吊るしておけば、大切なキャンプ道具を地面の汚れから守ることができます。
また地面からのアリなどの虫の侵入も防ぎやすくなります。
(良い点8)細かいところまで品質が高い!
インディアンハンガーは細部までこだわりを持って作り込んであり、品質のクオリティが高いです。
ハンガーの表面はマットな質感で落ち着いた雰囲気。
組み立て時の接合部分の差し込みもスムーズで組立時もノーストレスです。
付属の専用収納ポーチ(バッグ)は、衝撃をやわらげる素材(緩衝材)を使用していて、窮屈な車内での運搬時でも安心できます。
これらの細部まで行き渡った品質の良さが、購入後も所有感をジワジワと満たしてくれます。
見た目や質感も大事なポイントだよね!
(良い点9)おしゃれサイトを演出しやすい!
インディアンハンガーをキャンプサイトに設置することで、サイト全体のオシャレ感を1段階引き上げてくれます。
お気に入りのキャンプ道具を「見せる収納」で吊るしておくことで、自分だけのサイト感をさりげなく演出できます。
また、インディアンハンガーを設置することでサイトが散らかりづらくなり(散らからないことはないですが)、スッキリとしたサイトの印象になります。
サイトのレイアウトが作りやすくなるわ!
インディアンハンガー「使い勝手の良い使用例」
今までインディアンハンガーをキャンプで使用してきて、快適だった使用例をいくつかご紹介いたします。
(例1)調理
調理の時はとかくテーブルを調理器具で占領しがちなので、インディアンハンガーに吊るして収納することで、テーブルの上もスッキリ片付きます。
キャンプごはんを作っている時も、必要な器具をサッとハンガーから取りだして、使い終わったらハンガーに素早く戻すことができます。
置き場所に困るフライパンのフタも、ハンガーに立てかけておけば場所を取りません。
ロール式のキッチンペーパーもこのように(↓)セットしておくと便利です。
(例2)焚き火
焚き火をするときは、焚き火台の近くに火バサミ、火吹き棒、グローブなどをインディアンハンガーに吊るしておきます。
ただし、焚き火に近づけすぎると内部のショックコードを傷めるので気をつけましょう。(後述します)
(例3)衣類、タオル、傘など
インディアンハンガーにタオルを干しておいたり、上着や防止、リュックなどをかけておくのも便利です。
雨の日のキャンプでは、傘の置き場所にいつも困っていたのですが、インディアンハンガーにかけておけるので地味に便利です。
ただし軽いものばかり吊り下げていると風に煽られて倒れてしまうので注意が必要です。(後述します)
その他の使用例
その他、ランタンやLEDライトを吊るしておいたり、
消毒スプレーや帽子をいつでも使えるように引っ掛けておくのも便利です。
キャンプ以外の使い道
インディアンハンガーをキャンプ以外の日常生活で使うことはあまりありませんが、洗濯物の部屋干しに時々使っています。
あると便利な専用グッズ
ファイヤープルーフハンガーラックポケット(アッソブ)
インディアンハンガーの機能を拡張するグッズとして、ハンガーの両脇の空きスペースをうまく使った専用ポケットも販売されています。
出典:UNBY
サイドポケットに調理器具や、焚き火周りのグッズを収納しておくと便利そうです。
インディアンハンガーの M、L、XL サイズの装着が可能です。
買ってから後悔しないための「5つの注意点」
インディアンハンガーを購入する前に、知っておきたい注意点について、全部で5つまとめてみました。
(注意点1)専用フックは別売り!
インディアンハンガー(M・L・XL)には、道具を吊るす専用のフックがあります(Sはありません)が、別売りになっているため追加費用がかかります。
専用フックは「固定式」と「回転式」がある
インディアンハンガー専用のフックは、「固定式」と「回転式」の2種類あります。(回転式の方がひと回りサイズが大きいです)
どちらもインディアンハンガーとの統一感があり、セットするときも滑らかに気持ちよくパチっとはまってくれます。
固定式フックは、その名の通りフックが固定されていて動きません。
回転式フックはフックがクルクル回るタイプで、固定式フックよりも一回りサイズが大きいです。
どちらの専用フックがいいのか?
固定式と回転式、どっちが良いの?
回転式フックのメリットとデメリット
フライパンなどの横幅があるものに回転式フックを使うと(回転させて角度を調整することで)吊るす空間スペースを少なくすることができます。
ただし、風が強い時は、回転式フックだとクルクル回って、隣の吊るしたものと当たりやすくなります。
固定式フックはサイズが小ぶりなので、専用ポーチにハンガーと一緒に4つ全部収納することができますが、回転式フックを4つ全部専用ポーチに一緒に入れることはできません。
持ち運びをするとき、固定式フックはハンガーとは別に収納しておく必要があります。(専用の収納袋は無いので適当な入れ物に入れて持ち運びます)
どちらも一長一短あるので両方あるとベストですが、どっちか一つを選ぶとすれば固定式フックをおすすめします。(収納ポーチに入れることができるので忘れることがない)
S字フックでも代用は可能(注意点あり)
専用フックでなくても、百均とかでも売っているS字フックで代用は可能です。(ダイソーのハンガーフックなど)
ちょっと見た目のチープさが気になる場合は、無印良品のステンレスS字フックがデザインが良くておすすめです。
ただし金属製のフックをポールに引っ掛けると、ポールとフックの金属同士が擦れるため、長期の使用によりハンガーに傷が付くリスクがあります。
気になる方は専用フックを使ったり、テープなどの保護材を噛ませた方が良いかも知れません。
専用フックに関する「その他の注意点」
専用フックに関する細かい注意点を以下に箇条書きしておきます。
- 専用フックはM、L、LXサイズのみ(Sサイズ用はありません)
- フックはMサイズ用と、L・LXサイズ用とに分かれているので、間違えないように気をつけましょう。
(注意点2)テント内の設置は想像以上のスペースが必要!
インディアンハンガーを設置するためには、案外広めな設置スペースが必要になります。
Lサイズの場合、インディアンハンガーの設置場所に「96cm×73cm」のスペースを確保することが必要です。
屋外では置き場所に困ることはありませんが、小さめのテントやシェルターの中に設置することを考えている方は注意が必要です。
日中は外に出しておいて、夜はテント内にしまうことを想定されている方は、購入前に自分のテント内の広さをもう一度確認しておきましょう。
(注意点3)サイズ選びは”高さ”を確認して購入するべし!
どのサイズがいいのか迷うなぁ…
それぞれのサイズの「高さ」がポイントよ!
サイズを選ぶときは、特に「高さ」を確認して購入しましょう。
例えば、Mサイズ(高さ75cm)以下のサイズだと、斧や中華鍋、上着など高さがあるモノは吊るすと地面に当たってしまい、吊るすことができないこともあります。
サイズに迷っているなら”Lサイズ”がおすすめ
どのサイズか迷っている場合は、Lサイズをおすすめします。服や斧が地面に付かずに掛けられますし、柄の長いフライパンや中華鍋なども大丈夫です。
- S :高さ 44cm
- M :高さ 75cm
- L :高さ 110cm
- XL:高さ 143cm
Lサイズは、ファミリーキャンプからソロキャンプまで便利に使えるよ!
(注意点4)強風に注意!
強風でハンガーが倒れることがある
軽いものばかりを吊り下げていると、強風でハンガーごと倒れてしまうことがあります。
風が強い時は、スキレットやフライパンなどの重量のあるものを吊り下げておくと、重しになってハンガーの転倒予防になります。
それでも倒れそうな場合は、両端にロープを通す穴(↓)があるのでロープで固定しましょう。
吊り下げたモノ同士が風でぶつかる(うるさい)
風が強いと、吊り下げたもの同士がぶつかってしまうことがあります。
特にフライパンなどの鍋類がぶつかると音がうるさいです。外に出しっぱなしにしておくと、風が吹くたびに「ゴーーン」と音が鳴って眠れませんw
音が鳴って気になる場合は、周りの方にも迷惑なのでテントの中に移動しましょう。
(注意点5)類似商品が多い!
インディアンハンガーに類似している商品が、Amazonや楽天などで多く販売されています(↓)。
とにかく吊るせればいいのであれば類似商品を選んでもいいのかもしれませんが、寸法がオリジナルと違っているので、購入前によく確認する必要があります。
実際に類似商品を使ったことはありませんが、画像やスペックを確認すると、接合部分の塗装や収納ポーチの素材感などに品質の差があるように思いました。
フックが付属しているものもあるので、まずはお試しで廉価品を使ってみたいという方は選択肢の一つだと思います。
その他「細かな注意点」
その他、特殊な用途で気を付けるべき「細かな注意点」についてお伝えしておきます。
焚き火に近づけすぎると危険!
インディアンハンガーは火に強い鉄製のスチールハンガーではないので、焚き火の中に一緒に焚べることはできません。
火に近づけすぎると、ポールの中のショックコードが熱で破損してしまうので気をつけましょう。
雪上の直置きは注意!
雪の上にインディアンハンガーを設置しておくと、地面の雪とハンガーとの接触部分が凍ってしまうことがあります。
撤収時に焦って力ずくで地面から剥がしてしまい、ハンガーの先端パーツが取れてしまったことがあります。
解決策として、地面にお湯をかけるか、エンド部分に専用のラバーフット(ハンガーの脚にはめるオプション品)を付けると良いです。(付けたままカバーに収納できます)
まとめ
インディアンハンガーが「向いている人・向いていない人」
今までレビューしてきた内容を「インディアンハンガーが向いている人、向いていない人」として、まとめてみました。
インディアンハンガーが「向いている人」
インディアンハンガーが向いている人はこんな方です
- キャンプサイトがすぐに散らかって困っている人
- キャンプ場でモノを探すムダな時間を少なくしたい人
- 設営や撤収の時間を少しでも短縮したい人
- 大切なキャンプ道具を地面の汚れや虫から守りたい人
- おしゃれなキャンプサイトを演出したい人
- いろんなサイズから自分にピッタリなハンガーを選びたい人
- ハンガーは欲しいけど車の収納スペースがあまり無くて困っている人
インディアンハンガーが「向いていない人」
インディアンハンガーが向いていない人はこんな方です
- 類似品の廉価版で特に構わない人(中華製の廉価版がたくさんあります)
- 焚き火に直置きして使いたい人(焚き火に焚べる仕様ではありません)
- 強風でも外でガンガン使いたい人(風でハンガーが倒れやすいです)
さいごに
インディアンハンガーは、「道具を吊るして収納する」という、今までにありそうで無かったレイアウトが可能になり、キャンプ道具の整理整頓の幅が広がる便利アイテムです。
散らかったキャンプサイトをスッキリとさせたい方、作業場所のスペースを確保したい方にぜひ使ってもらいたい便利アイテムです。
おすすめですよ!