フジカハイペットを購入して3年 5年。寒い季節にはキャンプでも自宅でも、ほぼ毎日使い続けてきました。
今回は5年間使い続けてわかった「フジカハイペットの長所と短所(注意点)」を中心に以下のポイントについて詳しくレビューしていきたいと思います。
- フジカハイペット「型式の種類」と「お勧めモデル」
- フジカの持つ「5つの長所」+α
- 使い続けてわかった「4つの短所・注意点」
フジカハイペット型式の種類
フジカハイペットの型式はシンプルです。型式の違いは以下の4点のみです。
- カラー 黒か白
- 反射板の有無(※)
- 整流リングの有無(※)
- 防風ガラスの有無(※)
ちなみに僕の使用している型式は「カラー黒、反射板あり、整流リングあり、防風ガラスなし」です。(KSP-229-21C-J2WR-BLという型式名です)
整流リングとは?
ストーブを屋外で使用する場合、燃焼部分に風が当たると火力が弱まってしまいます。
「整流リング」とは、ストーブの燃焼部分の周りに風防(リング)を付けることにより、風を防いで火力の弱まりを防ぐ機能を果たします。
「整流リングは必要か?」
友人が整流リングが付いていないフジカハイペットを持っていたので、僕の持っている整流リング付きと、実際に屋外で2つを比べてみました。
結果は整流リングが付いていても付いていなくても「そんなに大差ないな」と感じました。風が吹けばどちらも火力は弱くなるし、風が吹かなければどちらも暖かかったです。
現在は整流リング付きを使っていますが、もし次にもう一度購入するとしたら、個人的には「整流リングなし」を選ぶと思います。(値段も1万円ちょっと安いので^^)
「防風ガラス管は必要か?」
「防風ガラス管」とは燃焼コイル部分を強化ガラスの筒で全体(整流リングでは一部のみ)を覆って、風による火力低下を(整流リングと一緒に)防ぐことを目的としたガラス管のことです。
画像引用:フジカハイペット取扱説明書
屋外で使用することを前提とした防風ガラスなのですが、キャンプ(特に幕内)で使用するには、お勧めできません。理由は3つあります。
画像引用:フジカ
【理由1】輻射熱の減少
ガラス管を付けることによりストーブ側面の熱(輻射熱)が遮断されて暖かさが減少してしまいます。ストーブの上部は暖かいのですが、ストーブ側面(正面)は暖かさをあまり感じなくなってしまいます。
【理由2】反射板がない
ガラス管をつけたままだと、反射板の取り付けができません。反射板が無いとテント内の中央にしかストーブを置けなくなってしまいます。(反射板のメリットは後述します)
【理由3】値段が高い
風防ガラス付きの値段は59,940円と高額です。この値段だと「風防、整流リングなしタイプ」のフジカハイペットが2つ買えてしまいます(^^;
フジカハイペットおすすめモデルは?
もしキャンプと自宅で使用するためにフジカハイペットの購入を検討されている方であれば、以下のモデルをオススメします。
画像引用:フジカ
- 背面反射板 あり
- 整流リング なし
- 風防ガラス なし
- カラー お好みでどちらでも^^
フジカハイペット 5つの素晴らしいポイント
次にフジカハイペットを5年使って感じている「素晴らしい点」を5つ挙げます。
【長所1】十分すぎる火力と持続時間
フジカハイペットの出力は2.56kW。他の灯油ストーブと数字上はあまり大差がないのですが、燃焼部分(燃焼コイル)の周りが金属やガラスで覆われていないため輻射熱が強く、他と比べて暖かく感じます。
燃料タンクを満タンにして、だいたい10時間〜12時間持ちます。 (満タンで夜に点火して朝まで持つイメージ)
ちなみに自宅(鉄筋コンクリート造)のリビングは20畳ちょっとありますが、真冬でもフジカ一台で大丈夫です。
【長所2】灯油が漏れない(=灯油を入れたまま車で運べる)
フジカハイペットは、転倒してもタンクから灯油が漏れない特殊構造。
メーカーは推奨していませんが、満タン状態にして車で運んでも灯油が漏れたことは今まで一度もありません。
他の灯油ストーブは車に積載する度に、ストーブから灯油を入れたり抜いたりしなければならないので面倒です。
【長所3】自宅でも使えて電気代節約
キャンプだけでなく自宅でもフジカハイペットを使用すれば、冬はエアコンをほとんど使わずに電気代が節約できます。
我が家ではフジカハイペットを使い始めて(エアコン暖房をやめて)11月〜3月でおよそ2万円ほど電気代を節約できました(その代わり灯油代は1万円ほどかかりました)。
冬の期間の電気使用量(Kwh)は前年と比べて76.3% でした。
電気代と灯油代の差し引きで毎年1万円得をする計算になるので、3年から4年でフジカハイペットの購入金額は回収できてしまいます。
【長所4】背面反射板が便利すぎる
フジカハイペットには「背面反射板」という燃焼コイルの裏側に設置する反射板があります。
【反射板メリット1】反射により輻射熱がアップする
反射板を置くことで、本来は後側に行くはずの熱が反射して、ストーブ正面がより暖かくなります。
【反射板メリット2】幕のフチに置ける
ストーブの熱は本来、ストーブの周辺全体から熱が出るため、幕の中に置く場合は(幕が傷むため)幕の「中央」に置かなければいけません。
ストーブの燃焼部分に反射板を付けることによって「幕のフチ」にストーブが置けるため幕の中が広々使えます。
【長所5】簡単な料理ができる
燃焼中にストーブの上部にヤカンを置いてお湯を沸かすのはもちろんのこと、ストーブの熱を使って簡単な料理もできます。
鍋や煮込み料理を上蓋に置いてもいいし、スキレットで料理もできますし、焼き網を使って焼き芋、お餅を焼くこともできます。