【バランゲルドーム】実際に使ってわかった「良い点と注意点」レビュー

バランゲルドーム

ずっと欲しかった「バランゲルドーム」というドーム型テントをついに手に入れました(^^)

バランゲルドーム

今回は、実際に「バランゲルドーム」を使ってみて感じた以下のポイントについて、詳しく解説させていただきます。

  • バランゲルドームの特徴
  • 僕がバランゲルドームを購入した理由
  • バランゲルドーム「7つの良い点」
  • バランゲルドーム「3つの注意点」
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バランゲルドームの特徴

【特徴1】独特なカタチ

バランゲルドーム(8-10)

玉ネギを半分に切った様なカタチをした「バランゲルドーム」。

玉ねぎの先端に似ているドームの頂上は、換気ができる「吸気口」になっています。

バランゲルドーム換気口

天井先端の換気口は、「Top hat(シルクハットの意)」というカワイイ名称です。

一度見たら忘れない、独特な無駄のないシルエットをしています。

【特徴2】北欧ノルウェーのテント

「バランゲルドーム」は、北欧ノルウェーの「ヘルスポート社」製テントです。

ヘルスポートバランゲルドーム

バランゲル(Varanger)というテントの名前は、ノルウェーの最北にある「バランゲル半島」に由来しているのではないかと思います。

【特徴3】サイズは2種類(大と小)

バランゲルドームは、2つのサイズ展開があります。

  • 4〜6人用(小さめサイズ)
  • 8〜10人用(大きめサイズ)

僕は、大きい方のサイズ「8〜10人用」を購入しました。

画像引用: helsport

スペック記載では「8人〜10人用」とありますが、(上画像のように)床で雑魚寝をしないと不可能で、コットを使って寝るスタイルだと最大で4人がギリギリです。(4〜6人用だと2人でギリギリ)

バランゲルドーム コット

使用するコットのサイズにもよります。(大きめのコットだと3人でちょうどくらいです)

【特徴4】3つの出入り口、2つの窓

バランゲルドームの出入り口は、全部で3つあります。

バランゲルドーム開放

3つの出入口を全部開けるとと、(上画像の様に)かなり開放的な感じになります。

2つの出入り口には「窓」が付いており、閉め切った内側から外の様子を見ることができます。

バランゲルドーム窓

【特徴5】フロアシートが無い

フロアシートはありません。テント内の床面は、地べたです。

バランゲルドームフロアシート無し

フロアシートが無いので、テント内にはコットを置いて寝るスタイルとなります。

バランゲルドームコット寝

別売りで「(床付き)インナーテント」もあります。詳しくは後述します。
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僕がバランゲルドームを購入した「3つの理由」

バランゲルドーム

現役テントは「ウトガルド」と「パンダTC」

バランゲルドームを購入する前に、僕が所有していた現役テントは以下の2つでした。

  • 家族キャンプ用 ウトガルド(ノルディスク)
  • ソロキャンプ用 パンダTC(テンマクデザイン)

ウトガルドとパンダTC

どちらのテントも気に入っています。

2つもテントがあるのに「バランゲルドーム」を買ってしまった理由は以下の通りです (^^;

【理由1】薪ストーブができる幕が欲しい

バランゲルドームを購入した1つ目の理由は、寒い時期に薪ストーブが使えるテントが欲しかったからです。

Gストーブ

家族キャンプ用に使用している「ウトガルド」は、薪ストーブの使用を想定した構造にはなっていません。

それでもウトガルドに薪ストーブをインストールするには、以下の2つの作業が必要です。

  1. 真上に煙突を出すために、テントに穴を空ける必要がある。
  2. 薪ストーブに面するフロアシート(床面)や壁面にも断熱が必要。
薪ストーブをテントで使う方法については、以下の記事(↓)に詳しく解説しています。

バランゲルドームは、薪ストーブの使用を前提に設計されているテントです。

バランゲルドーム薪ストーブ

一般的なテントのように、幕に面倒な加工をすることなく薪ストーブを使用できるのが利点です。(詳しくは後述します)

【理由2】「地面にコット寝」で「親子キャンプ」がしたい

最近は、家族全員(4人)でキャンプに行く事に加えて、親子2人でキャンプにも行く機会が増えてきました。

親子キャンプ

親子2人でテント泊する場合、ウトガルド(家族4人用)は広すぎて、パンダTC(ソロ用)は狭すぎます。

パンダTCに親子で寝るとギリギリです

パンダTCに親子で寝るとギリギリです

しかも、どちらのテントも室内に出入りする時、クツの脱ぎ履きが面倒に感じていました。(特に冬場のブーツなど)

クツを履いたままテントに出入りできるスタイル、つまり「床が地面」で「コット寝」できるテントで、気軽に親子2人キャンプができる広さのテント探していました。

バランゲルドーム コット

バランゲルドームは、その探していた条件にピッタリ当てはまったのです。

【理由3】コットン素材ではないテントが欲しい

現在使っているテント(ウトガルドとパンダTC)は、どちらも「コットン系」の素材(ポリコットン)からできています。

ウトガルドとパンダTC

コットン素材の利点は、

  • 結露が付きにくい
  • 火の粉に強い
  • 長持ちする

のですが、以下の欠点もあります。

  • 車の収納スペースが大きい
  • 乾燥撤収に時間がかかる
  • 濡れたままだとカビが発生しやすい

バランゲルドームの生地は「ポリエステル素材」

バランゲルドームの生地はコットンではなく、ポリエステル素材

バランゲルドーム ポリエステル生地

先述したコットン素材の利点はありませんが、ポリエステル素材には以下の利点があります。

  • 収納がコンパクト
  • 乾燥撤収しやすい
  • カビが発生しにくい

バランゲルドーム

しかもバランゲルドームのポリエステル素材は難燃性。厚手でしっかりした作りです。(後述します)

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バランゲルドーム「7つの良い点」

僕が実際にバランゲルドームを使ってみて感じた「良い点」について、順番に挙げていきます。(全部で7つあります)

【良い点1】自由に広々使えるテント内

バランゲルドームの床面は、直径470cmの円形に近いカタチをしています。

バランゲルドーム 広さ

同じ直径のワンポール型テント(円錐形)と比べると、バランゲルドームは球体を半分にした形(ドーム型)のため、テント内の空間が広い範囲で使えます

同じ直径のテントを2つ並べてみた図。ワンポールの方が高さはあるが、空間の広さはドームの方があります。

同じ直径のテントを2つ並べてみた図。ワンポールの方が高さはあるが、空間の広さはドームの方があります。

バランゲルドームには、ワンポール型テントに使用するセンターポールが無いため、テント内の配置も自由にできます。

バランゲルドームの方がオレンジ色のエリアを余分に使えます。

バランゲルドームの方がオレンジ色のエリアを余分に使えます。

【良い点2】設営と撤収が簡単

バランゲルドーム設営

大型テントなのに設営が早い

バランゲルドームは、大型テントの割には設営が簡単で時間もかかりません。

バランゲルドーム

設営方法は超シンプル

バランゲルドーム ポール

テントを組み立てるパーツは、「同じ長さのポールが4本のみ」と超シンプル。

バランゲルドーム ポール

テントの設営は、フライシートに同じ長さのポールを4本入れて、

バランゲルドーム 設営

ポールをテント中央で交差させ、テントを立ち上げて、ペグを打って、終わりです。

バランゲルドーム ポールの通し方

バランゲルドームの詳しい設営方法については、下記の関連記事(↓)をどうぞ!

1人でも設営可能

ポールを交差させてテントを立ち上げる設営方法は、スノーピークの「アメニティードーム」やコールマンの「タフワイドドーム」の様な同じドーム構造をしている初心者向けテントと、(途中までは)ほぼ同じ組み立て方です。

バランゲルドーム 設営

初めてバランゲルドームを設営した時は1時間くらいかかりましたが、慣れれば1人で30分、2人なら20分で設営できます。

風が強い場合のコツ

風が強い場合は、あらかじめ「風上側」にペグを打っておくと、風でテントがあおられずに一人でも設営が可能です。

バランゲルドーム 設営のコツ

撤収はもっと楽

撤収作業はもっと簡単で、4本のポールを外すだけです。

バランゲルドーム 撤収

しばらくすると、テント内の空気が抜けていきます。

バランゲルドーム 撤収

空気が抜けたら4本のポールを外して、幕を収納袋に入るサイズに折りたためば完了です。

バランゲルドーム 片付け

乾燥撤収もしやすい

コットン素材のテントと比べて、結露は起こりやすいですが、そのかわり乾く時間は早いです。

バランゲルドーム 乾燥撤収

乾燥が早い理由は、コットン素材のテントと比べて、ポリエステル生地は「薄くて軽い」からです。

雨撤収でもカビにくい

コットン素材のテントは、雨で濡れたままのテントをそのままにしておくと2〜3日後はカビが生えてしまいます。

バランゲルドーム 雨撤収

ポリエステルは、2〜3日でカビが生えることはまずありません。

バランゲルドーム 雨

少し時間に余裕を持って、後日しっかりと乾かすことが可能で「早く乾かさないとカビが発生してしまう…」という精神的負担がありません(笑)

バランゲルドーム 乾燥

なので、雨予報だとしても気軽にキャンプに行けます。

「次ページ」(↓)では、バランゲルドームの「良い点」の続きと、バランゲルドームの「注意点」について解説しています。