シングルバーナーの傑作「SOTO(新富士バーナー)ST-310」。キャンプに行く時は必ず持っていく道具の1つです。
購入当初から愛着を持って使い続けているST-310ですが、初めから全てが気に入っていたわけではなく、使っている間に「欠点」もいくつか目につきました。
今回はST-310を使い続けてわかった「欠点」と、その欠点をカバーするための「対策ポイント」や「カスタマイズの方法」について詳しく解説していきたいと思います。
【ST-310】8つの欠点と対策方法
シングルバーナーST-310を使っている間にわかった8つの欠点と、欠点をカバーする方法やカスタマイズ方法について解説していきます。
【欠点1】「とろ火(弱火)」が苦手
ST-310は火力が強いことが長所の一つなのですが、逆に「弱火(とろ火)」の状態を持続させることが苦手です。
例えばスキレットでハンバーグや餃子などを弱火でじっくりと焼きたい場合や、とろ火で鍋料理を煮込みたい場合などに、弱火に調節しておくと(風の影響などで)知らない間に火が消えてしまうことがあります。
また火が消えないように火力を上げると、強火になりすぎて料理が焦げてしまうこともあります。。
【対策】 バーナーパットを置く
ユニフレームから出ている「バーナーパット(M)」 をゴトクの上に置いて調理をすると、シングルバーナーの強い「炎」をパットの特殊耐熱鋼メッシュによって、赤外線の「熱」に変えて自動的に「とろ火」の状態にしてくれます。
途中で火が消えることも無く、安定した「とろ火状態」が続きます。
またバーナーパットをゴトクに置くことで、鍋やクッカーを置く時にも安定感が出るし、滑り止めにもなります。
バーナーパットの厚みは、たったの2.4mm。コンパクトで持ち運びもかさばりません。
このバーナーパットはとても便利なので、僕は自宅キッチンのガスコンロでも「バーナーパット」を置いてスキレット料理をしています(このおかげで料理が焦げません)
【欠点2】点火スイッチが押しづらい
ST-310は点火スイッチが小さくて、かなり押しづらいです。
また点火スイッチを水平方向に押して点火させる構造なので、片手で点火スイッチを押すと、バーナーが(水平方向に)動いてしまいます。
点火の時にバーナーが動かないように、もう片方の手で固定する必要があります。
点火に両手を使わないといけないので、手間だし、毎回のことなのでストレスを感じます。
バーナーを使っていてゴトクが熱くなっている状態で(火が消えちゃって)もう一度点火する時、誤ってスイッチの近くにあるゴトクに触ってしまい火傷してしまうこともあります。。
【対策】点火アシストレバーを取り付ける
小さい点火スイッチの弱点をカバーするために、メーカー純正の「ST-310専用点火アシストレバー(st-3104)」が販売されています。
この「アシストレバー」を取り付けることにより、点火がワンタッチで簡単にできるようになります。
レバーはプラスドライバーさえあれば1分程度で簡単に取り付けられます。
アシストレバーは垂直方向に押すことで点火ができる構造になっている、両手を使わずに片手で簡単に点火することができます。
この「点火アシストレバー」があると無いとでは使い勝手が全然ちがいます。(標準仕様にすればもっと人気が出るのに…)
もちろんアシストレバーを付けたまま収納も可能です。
【欠点3】大きな鍋が不安定で置きにくい
ST-310のゴトクは他のシングルバーナーと比べると安定性がありますが、置ける鍋の大きさには制限があります。(メーカー推奨は直径19センチまで)
直径19センチ以上の大きめな鍋やダッチオーブンをST-310を使って調理する時は、安定感が無くひっくり返してしまうリスクが高いのです。
【対策】 大きめなゴトクを別に用意する
大きめなゴトクを別に1つ用意してST-310の上にかぶせるように設置します。
ST-310のゴトクよりも大きな鍋やクッカーを支える面積が大きくなるので、しっかりと安定できます。
このゴトクはコンパクトに折りたためるので、持ち運びにも場所をとらず便利です。
【欠点4】ゴトクが熱くなってヤケドしやすい
ST-310はゴトク部分と支える台が一体になっているため、点火中の熱いゴトク部分を触ってしまい火傷してしまうことがあります。
【対策】シリコンチューブを装着する
ゴトク部分に「耐熱シリコンチューブ」を装着すると、火傷する確率がかなり低くなります。
SOTOから販売されている純正のシリコンチューブ(アシストグリップST-3105)や、ホームセンターなどで耐熱シリコンチューブを調達して自作することもできます。(僕の場合は純正を購入しました)
SOTO純正のシリコンチューブは、さすがにST-310専用で作られているだけあって、とてもスムーズに装着できました。
シリコンチューブを付ければ、どんな材質のテーブルでもゴトクの熱を伝えてにくくできるため、長時間の使用でもテーブルに焦げ跡が付くこともありません。