スノーピーク【HOME&CAMPバーナー】使ってわかった「良い点と注意点」GS-600

今までの卓上カセットコンロとは一味違う、スノーピークのHOME&CAMPバーナー(GS-600)

HOME&CAMPバーナー

今回は、スノーピークHOME&CAMPバーナー(GS-600)について、以下のポイントを詳しく解説してまいります。

  • スノーピークHOME&CAMPバーナー「9つの良い点」
  • 実際に使ってわかった「8つの注意点」
  • 弱点を補う便利なアイテム
  • このバーナーが「向いている人、いない人」
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スノーピークHOME&CAMPバーナー【9つの良い点】

HOMECAMPバーナー

スノーピーク「HOME&CAMPバーナー」を実際に使ってみて感じた、9つの良い点について順番に解説していきます。

【良い点1】組み立てるたびにワクワク感がある

HOME&CAMPバーナー組み立て

今までに無い「革新的な卓上コンロ」

HOME&CAMPバーナーは、

ガス缶を入れるスペースに、ゴトクを収めてしまうという斬新なアイデア
 と、
そのアイデアを製品として完成させる技術

この「アイデア」と「技術」の2つが融合した、今までにない革新的な卓上コンロです。

HOME&CAMPバーナー収納

HOME&CAMPバーナーを組み立てるたびに、昔よく遊んだ変形型ロボットのオモチャを思い出すのか、ちょっぴりワクワクします。(楽しい)

HOME&CAMPバーナー スノーピーク

うちの息子も、HOME&CAMPバーナーを可動させるたびに

スゲー!かっこいい!!

と、目を輝かせながら言ってくれます(笑)

HOME&CAMPバーナー ゴトク

誰でもわかる「HOME&CAMPバーナー組み立て手順」

HOME&CAMPバーナーの展開(組み立て)手順は、以下の通りです。

HOME&CAMPバーナー組み立て手順

【手順1】ボンベのカバーを開ける

まずはガス缶を入れるカバーを開きます。

HOME&CAMPバーナー組み立て手順

【手順2】ゴトクを引っ張る

カバーに格納してあるバーナー部分から、ゴトクを引っ張り出します。

HOME&CAMPバーナー

【手順3】ロックピンを押す

本体裏側にある(バーナーとゴトクの回転をロックしている)ロックピンを押しこみます。

HOME&CAMPバーナー ロックピン

ロックボタンを押さずに、力まかせに回転させると故障するので注意しましょう。
【手順4】ロックボタンを押したままゴトクを回転させる

ロックボタンを押したまま、ゴトクを矢印方向に回転させます。

HOME&CAMPバーナー 回転

約270度ぐるりと回転させて、可動が終わる箇所まで動かします。

【手順5】五徳を開く

ゴトクをバーナーヘッドにある爪に引っかかるまで広げます。

HOME&CAMPバーナー ゴトクを開く

【完成】

最後にガス缶を差し込んで完成です。

HOME&CAMPバーナー 完成

何度か練習すればすぐに慣れます。完成まで30秒もかかりません。

【良い点2】コンパクトに収納できる

HOME&CAMPバーナー コンパクト収納

卓上カセットコンロは、アウトドア料理にとても便利な道具です。

アウトドア卓上コンロ

今までもキャンプで、いろんな種類の卓上コンロにお世話になりました。

今までの卓上コンロの欠点は?

一般的な卓上コンロはアウトドア料理にとても便利なのですが、収納場所のスペースを取り、持ち運びが大変です。

卓上コンロを持ち運ぶ

薄型コンロでも意外と収納スペースをとるのよね。

一般的なカセットコンロは、鍋をのせるゴトク部分がコンロ面積のほとんどを占めます。

カセットコンロのゴトク部分

HOME&CAMPバーナーは、「(面積を多く取る)ゴトク部分をガス缶をセットする場所に収納してしまう」ことで、コンパクト化に成功しています。

HOME&CAMPバーナーサイズ比較

スノーピークHOME&CAMPバーナーの収納時の大きさは、750mlのワインボトルと同じくらいになります。

HOME&CAMPバーナー大きさ比較

ボトルと同じように直立するので、どこに置いても収納スペースを取りません。

一般的なカセットコンロと比べて、非常にコンパクトに収納と持ち運びが可能です。

HOME&CAMPバーナー収納

収納ケースについて

収納ケースがあると、HOME&CAMPバーナーを持ち運ぶ時、衝撃から守ってくれるし、本体に傷や凹みなどが付かず便利です。

HOME&CAMPバーナー収納ケース

100円ショップ(ダイソー)に売っている「ペットボトルカバー(2.0L)」は、HOME&CAMPバーナーがピッタリ入ります。

HOME&CAMPバーナー収納ケースダイソー

ケースに入れたまま自立もします。

HOME&CAMPバーナー収納ケース百均

専用ケースもあり

スノーピーク製の純正専用ケースも、ちゃんと用意されています。

出典:スノーピーク公式ページ

値段はしますが、品質もデザインも良さそうなのでつい欲しくなります。

【良い点3】スタイリッシュなデザイン

HOME&CAMPバーナーは、味気なかった今までの卓上コンロとは異なり、スタイリッシュなデザインに仕上がっています。

HOME&CAMPバーナー デザイン

無駄のない美しいデザインね!

そのシンプルな美しいデザインは、他のキャンプ道具との相性も抜群です。

HOME&CAMPバーナー キャンプ

【良い点4】大きな鍋も安定して置ける

HOME&CAMPバーナーのゴトク(鍋などを置く部分)は、径が大きく、重心も低い位置にあるため、しっかりとした安定感が生まれます。

ホームアンドキャンプバーナー

フライパンのような大きな鍋も安定して置くことができます。(画像のフライパンは直径26cm。※メーカー推奨は最大30cmまで)

HOME&CAMPバーナー スキレット

コンロ全体を4つの支点でバランス良く支えているため、重量のある大きな鍋も安心して置くことができます。

HOME&CAMPバーナーの安定感

取扱説明書によると、対応鍋径は最小Φ14cm~最大Φ30cmとなっています。

スノーピーク本社に「耐荷重」について質問してみた

「HOME&CAMPバーナーの耐荷重はどのくらいなのか?」

気になったので、スノーピーク本社に電話で質問してみました。

出典:スノーピーク公式ページ

耐荷重についての回答は(↓)

「耐荷重は特に設定しておらず、スノーピーク製品の中で一番大きな鍋である『パンクッカー(容量4.6L)』が置けるように設計しています」

とのことでした。パンクッカー(ディープ26)の満水容量が4.6Lなので、本体重量をプラスして5kgまでは大丈夫そうですね。

【良い点5】弱火にしても消えない火力調節

アウトドアの料理で、地味に大事なのは弱火の調節。

お肉を焼くときも、温かいスープやお鍋を作る時も、安定した弱火が欠かせません。

HOME&CAMPバーナー弱火

シングルバーナーは弱火が苦手

いつもキャンプで簡単に調理したい時は、持ち運び便利なシングルバーナー(SOTO ST-310)を使っています。

soto st-310

シングルバーナーは手軽で便利なのですが、残念なことに「弱火」を保つことが苦手です。(気がつくと炎が消えていることが多い)

HOME&CAMPバーナーは弱火が得意

それに対して、HOME&CAMPバーナーは、弱火(とろ火)状態を安定して保つことができます。

HOME&CAMPバーナーとシングルバーナー

詳しくは後述しますが、HOME&CAMPバーナーはバーナーの内側から炎が出る「内炎式」構造のため、風などで炎が消えにくい構造になっています。

火力調整のツマミも、直感的でわかりやすく操作が楽です。(無段階式なので細かい火力調節が可能)

HOME&CAMPバーナー調整ツマミ

安定した火力調節が必要な料理には、HOME&CAMPバーナーが相性ピッタリです。

HOME&CAMPバーナー料理

【良い点6】風で火が消えにくい

HOME&CAMPバーナーは、バーナー部分の内側から炎が出る構造になっています。(内炎式バーナー構造といいます)

HOME&CAMPバーナーの炎

内炎式バーナーは、バーナーの内側から炎が出るため、外側から吹き込む風によって炎が消えることを防いでくれます。(強風で消えることももちろんあります)

HOME&CAMPバーナー内炎式バーナーイメージ図

一般的な卓上コンロは、バーナーの外側から炎が出るタイプ(炎がむき出しになっているタイプ)がほとんどです。(外炎式と言います)

外炎式バーナー

一般的な卓上コンロのバーナーが外炎式(炎がむき出し)なのは、風の無い「屋内」で使用することを想定しているためです。

HOME&CAMPバーナーは、アウトドアでの使用を前提としているため、「(風の影響を受けにくい)内炎式」になっていると思われます。

HOME&CAMPバーナー 

【実験】扇風機で実験してみた

扇風機を「強」モードにして、しばらくバーナーの炎に向けて風を送ってみましたが、バーナーの炎が消えることはありませんでした。

HOME&CAMPバーナー扇風機

ただし、風よけ(風防)が付いているわけでは無いので、突風などで炎が消える可能性はもちろんあります。

そんな場合は、ウインドスクリーン(風除け板)を使って防ぐ方法も有効です。

HOME&CAMPバーナー ウインドスクリーン

ウィンドスクリーンの使用は、メーカー推奨ではありません。

【良い点7】コストの安いカセットボンベ缶(CB缶)が使える

HOME&CAMPバーナーの燃料は、カセットボンベ缶(CB缶)を使います。

HOME&CAMPバーナーcb缶

ガス缶には2つの種類がある(CB缶・OD缶)

アウトドアで使うバーナー調理器のガス缶は、

  • CB缶(カセットボンベ缶)
  • OD缶(アウトドア缶)

の2種類があります。

cb缶とod缶

CB缶はメリットは「コストが安く、どこでも手に入ること」

カセットボンベ缶(CB缶)のメリットの一つは、価格が安いこと。1つ100円前後で購入できます。(100円ショップでも売っています)

cb缶

それに対して、アウトドア缶(OD缶)は単価が高く(CB缶と同じ250gの容量で)1つ400円〜500円くらいします。

od缶

CB缶と比べると、OD缶は値段が3倍〜4倍もします。

また、CB缶はスーパー、コンビニなど色んな場所で購入できます。

万が一持ってくるのを忘れしまっても、何処でも購入できるのは大きなメリットの1つです。

ガス缶の取り付けもマグネット式で簡単

HOME&CAMPバーナーは、CB缶の取り付け作業もマグネット式になっていて簡単です。

HOME&CAMPバーナーのマグネット部分

マグネット部分にピタッと付くまで押し込むだけで取り付けることができます。

HOME&CAMPバーナーのマグネット接続

他メーカーのCB缶でも使えるか?

いろいろあるCB缶

取扱説明書には、「スノーピーク純正のカセットボンベ缶を使うように」と記載があります。

HOME&CAMPバーナー取扱説明書

スノーピーク以外のCB缶でも使えるの?

問題なく使えるよ!

どのメーカーのガス缶でも問題なく使えます

カセットボンベ缶の規格は、JIS規格により統一されています。そのため互換性があり、どのメーカーのものでも使用できます。

CB缶切れ込み部分

ガス缶接続部分にある切れ込みも全て同じ幅です。

乾電池がどこのメーカーのものでも使えるようなものね!

【良い点8】火力が安定するヒートパネル付き

HOME&CAMPバーナーヒートパネル

ガス缶は時間が経つと火力が低下する

ガス缶は使用する時間とともに、ガス缶の温度が低下して、だんだん火力が低下していく性質があります。

ガス缶の発熱量と時間のグラフ

このグラフのように、ガス缶は時間とともに火力(発熱量)がだんだんと低下していく性質を持っています。

HOME &CAMPバーナーには、このようなガス缶の温度低下を防ぐために、「ヒートパネル」が搭載されています。

HOME&CAMPバーナーのヒートパネル

この「ヒートパネル」によってガスボンベを適度に温めて、火力を維持できるように工夫がされています。

グラフ「ヒートパネルの有無」

ヒートパネルがあると、温度が低下するガス缶を適度に温めることにより、最後までガスの火力を損なうことなく使用することができます。

このヒートパネル機能は、シングルバーナーや一部のカセットコンロには搭載されていない、うれしい機能です。

ガス缶を無駄なく最後まで使えるのもイイね!

【良い点9】家でもキャンプでも両方使える

「HOME&CAMPバーナー」という名称の通り、CAMPはもちろんのこと、HOMEでも活躍してくれます。

HOME&CAMPバーナー自宅使い

キャンプ道具って、家で使うと気分がアガりませんか?

燃焼音も静かで気にならない

キャンプでは気にもならない、アウトドアバーナー独特の「グゥォォーーーーー」という燃焼音は、静かな自宅では気になります。

HOME&CAMPバーナー燃焼音

HOME&CAMPバーナーは、燃焼音が静かなので気になりません。

保管場所を選ばない

HOME&CAMPバーナーは、ボトル形状のまま縦置きできるので、自宅のキッチンに保管しておいても場所を取りません。

HOME&CAMPバーナーキッチン

インテリアにも馴染む

すっきりと美しいデザインは、キッチンやダイニングなど何処に置いても馴染んでくれます。

HOME&CAMPバーナーとインテリア

うれしい3色のカラー展開

出典:スノーピーク公式

カラーは3種類(カーキ・ブラック・シルバー)あって、キャンプスタイルや自宅のインテリアなどに合わせて選ぶことができます。

どの色にするか迷いましたが、僕は「カーキ」を選びました。

HOME&CAMPバーナーで自宅鍋