キャンプには様々な場面でお湯があると便利です。
そのお湯を沸かすことに特化したキャンプケトルは、「キャンプに無くてはならない道具」というわけではありませんが、あれば確実にキャンプライフを豊かにしてくれます。
今回のブログでは「キャンプケトル」について、以下のポイントについて詳しく解説していきます。
- キャンプケトルは本当に必要か?
- ケトルに必要な条件とは
- いろいろなキャンプケトルを比較してみる(特徴と欠点)
- 僕がグランマーコッパーケトルを選んだ理由
キャンプケトルは本当に必要か?
キャンプで「お湯」は、あればあるほど助かります。
例えば、温かい飲み物や料理を作る時にも必要ですし、油汚れや焦げ付いた鍋や食器の洗い物などにとても重宝します。
スキレットなどを使う前に、サッとお湯で前回手入れした(酸化した)油を落とすときにも便利です。
このように確かにお湯は、キャンプに無くてはならないものですが、一つのシンプルな疑問が湧いてきます。
お湯を沸かすのに、ケトルって本当に必要なんだろうか?
僕も「お湯なんて鍋で沸かせばいいんじゃない?」と、キャンプケトルを使うまではそう思っていました。
しかし、鍋やクッカーでお湯を沸かす場合には、
- お湯を沸かすたびに、他の用途で使用した鍋をいちいち洗わなくてはいけない。
- 沸かしたお湯が注ぎにくい。
- 沸かしたお湯を残しておくと、今度は鍋が他の用途に使えない。
と、色々と面倒で不便なんです…
僕はキャンプケトルを購入してから、これらのお湯に関する面倒や手間から解放されました(^^)
キャンプケトルに必要な「3つの条件」
ケトルを購入する前に、キャンプで使用するケトルに必要な条件をいくつか考えました。
僕の場合、条件は全部で3つありました。
【条件1】容量が大きいこと
たくさんのお湯を沸かしたいので、容量が大きめのケトルが欲しい!
例えば、家族4人分のカップラーメンに入れるお湯(1個あたり約300ml)が、一度に沸かせるくらいは欲しい。
容量は、お湯を沸かせる量が1.2リットル以上あることを条件にします。
【条件2】焚き火でも使えること
せっかくならワイルドに焚き火でケトルのお湯を沸かしたい!
焚き火の熱量に負けない素材と、しっかりした丈夫な作りであることを条件にします。
【条件3】デザインが良いこと
購入するなら長い間使いたいので、飽きのこないシンプルで美しいデザインであることを条件にします。
条件を満たした「キャンプケトル」5つの候補
上記の条件を満たしたキャンプケトルの候補は、以下の5つでした。
【候補1】スノーピーク クラシックケトル1.8
メーカー | スノーピーク |
品名 | クラシックケトル1.8 |
満水容量(リットル) | 1.8ℓ |
実質容量(リットル) | 1.26ℓ(メーカー推奨) |
重量(グラム) | 690g |
素材 | ステンレス |
サイズ(直径×高さ)cm | 直径11.5×高さ24.7cm |
スノーピーク クラシックケトルの特徴
- スノーピークらしい頑丈な作り(日本製)でステンレス製。
- 無骨なデザインが好み。
スノーピーク クラシックケトルの欠点
- 底の直径が候補の中で最も狭い(11.5cm)ため、お湯を沸かすのに比較的時間がかかる。
- 満水容量は1.8ℓだが、沸騰してお湯が噴きこぼれない容量は1.26ℓ(満水容量の7割)と意外と少なめ。
【候補2】ユニフレーム キャンプケトル
ユニフレーム キャンプケトル
メーカー | ユニフレーム |
品名 | キャンプケトル |
満水容量(リットル) | 2.0ℓ(推定) |
実質容量(リットル) | 1.5ℓ(適正容量1.6ℓ) |
重量(グラム) | 580g |
素材 | ステンレス |
サイズ(直径×高さ)cm | 直径13×高さ22cm |
ユニフレーム キャンプケトルの特徴
- ステンレス加工に定評のあるユニフレームの堅牢な作り(日本製)
- (満水容量ではなく)適正容量が1.6ℓと水量が大きめ。(お湯がふきこぼれない容量は1.5ℓと推定)
ユニフレーム キャンプケトルの欠点
- 欠点は特に見当たらないが、敢えて言えばケトルのデザインに個性がない。(逆にシンプルで良いかも?)
その他
- 専用のケトルケースもあります。(別売り)
【候補3】コールマン ファイアープレイスケトル
メーカー | コールマン |
品名 | ファイアープレイスケトル |
満水容量(リットル) | 1.6ℓ |
実質容量(リットル) | 1.2ℓ(推定) |
重量(グラム) | 570g |
素材 | ステンレス |
サイズ(直径×高さ)cm | 直径13×高さ23cm |
コールマン ファイアープレイスケトルの特徴
- 候補の中で値段が一番安い。
コールマン ファイアープレイスケトルの欠点
- ステンレスの溶接部分などの作りが日本製と比べると少し雑。(中国製)
- 候補の中で最も容量が少ない。(満水容量で1.6ℓなので、噴きこぼれない容量としてはスノーピークのケトルと同じ約7割として計算すると想定で1.2ℓ)
【候補4】イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル
メーカー | イーグルプロダクツ |
品名 | キャンプファイヤーケトル |
満水容量(リットル) | 1.5ℓ |
実質容量(リットル) | 1.3ℓ(推定) |
重量(グラム) | 335g |
素材 | ステンレス |
サイズ(直径×高さ)cm | 直径18×高さ10cm |
キャンプファイヤーケトルの特徴
- 北欧(ノルウェー)らしい独特なデザインが美しい。
- 候補の中で最軽量(335g)ステンレス製。
- 熱伝導を高めるため、底部に銅のコーティングがしてある。
キャンプファイヤーケトルの欠点
- 日本に在庫が少なく、手に入りにくい。
- 注ぎ口の形状から考えて、沸騰して噴きこぼれない容量は満水容量(1.5ℓ)の約8〜9割程度と想定すると約1.3ℓとやや容量が少なめ。
【候補5】グランマーコッパーケトル(小)
メーカー | ファイヤーサイド |
品名 | グランマーコッパーケトル(小) |
満水容量(リットル) | 3.2ℓ |
実質容量(リットル) | 2.3ℓ |
重量(グラム) | 1100g |
素材 | ステンレス |
サイズ(直径×高さ)cm | 直径18×高さ24cm |
グランマーコッパーケトルの特徴
- 候補の中で一番たくさんのお湯が入る。(実質容量は2.3ℓ)
- 銅で出来ているため、熱伝導性が高い。
- デザインがシンプルで美しい。
グランマーコッパーケトルの欠点
- 銅のメンテナンスがちょっと不安。
- 候補の中で重量が一番重い。(1100g)
その他
- さらに大きな容量(実質容量3.4ℓ)を持つグランマーコッパーケトル(大)もあります。(大きすぎるので候補には入れませんでしたが(^^;)
候補キャンプケトル比較表
エクセルで作成したキャンプケトルの比較表です。
少し文字が小さくて申し訳ないのですが、ご参考になれば幸いです(^^)
候補の中から「グランマーコッパーケトル(小)」を選んだ4つの理由
条件を満たした5つの候補からグランマーコッパーケトル(小)を選んだ理由は以下の通りです。
【理由1】容量が大きい
グランマーコッパーケトル(小)は満水容量が3.2ℓ、お湯が沸かせる実質容量が2.3ℓで、5つの候補の中で一番容量が大きい。
キャンプケトル実質容量の比較表(容量の多い順)
品名 | 実質容量(ℓ) |
グランマーコッパーケトル(小) | 2.3ℓ(メーカー記載) |
ユニフレーム キャンプケトル | 1.5ℓ(推定) |
イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル | 1.3ℓ(推定) |
スノーピーク クラシックケトル | 1.26ℓ(メーカー推奨) |
コールマン ファイアープレイスケトル | 1.2ℓ(推定) |
2.3ℓのお湯があれば、カップラーメン4つ分のお湯を沸かして(1.2ℓ)、コーヒーをたっぷり淹れて(600ml)、残りのお湯(500ml)を洗い物に使えます。
【理由2】お湯が早く沸く
ステンレスよりも銅の方が熱伝導性が高く、他の候補の中で一番ケトル底が広いので、お湯を効率よく早い時間で沸かすことができます。
【理由3】使い込むほど味わいが増す素材
素材が銅なので、火にかけると徐々に特有の焼き色(赤っぽい色)がついていきます。
使い込むほど味わいが増していくため、ケトルを育てていく楽しさがあり、「所有する喜び」を満たしてくれます。
【理由4】機能性を追求した美しいデザイン
「機能性を追求した結果、おのずと美しいデザインになったもの」が個人的に好みです。
グランマーコッパーケトルはまさに、それを具現化した道具の一つだと思います。
そのシンプルで美しいデザインは、キャンプはもちろんのこと自宅使いにもにピッタリ合うので、毎日のように使っています。
まとめ
たっぷりのお湯を素早く沸かすことができるグランマーコッパーケトルを選んで1年が経過しますが、とても満足しています。
キャンプのスタイルや、デザインの好みによって選ぶキャンプケトルは様々です。
このブログを読んでいただいて、ご自身のスタイルに合ったキャンプケトルを見つけるお手伝いが少しでもできたら嬉しいです(^^)