【ピコグリル398】使ってわかった「6つの良い点と注意点」

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ピコグリル398 使って感じた「6つの注意点」

ピコグリルを使ってみて感じた「注意点」について全部で6つ、順番に挙げていきます。

ピコグリル398の注意点

【注意点1】多人数のキャンプには向かない

グループキャンプ

コンパクトなピコグリル398は、1人〜2人で使用するのに適している少人数用の焚き火台です。

少人数に適しているピコグリル398

大人が4人を超えるような多人数のキャンプには、焚き火台の面積が小さくて向いていません。

ピコグリル398とソロキャンプ

大人数で焚き火を囲むには、ピコグリルよりも大きなサイズの焚き火台をおすすめします。

スノーピーク焚き火台Lは多人数のキャンプにピッタリ

スノーピーク焚き火台Lは多人数のキャンプにピッタリです。

【注意点2】熱が地面に伝わりやすい

薪を置くプレートが地面に近い

ピコグリルは薪を置くプレート(火床)が、他の焚き火台と比べて地面と近い距離にあります。

ピコグリル398は薪を置くプレートが地面に近い

ピコグリル(右)の方が、薪を置くプレートが地面に近い。

焚き火で高温になっているプレート部分が地面に近いほど、地面(特に芝生)にダメージを与えやすくなります。

焚き火台が地面にダメージを与える図

芝生など植生がある地面でピコグリルを使用するときは、植物などへのダメージを避けるため耐熱性のあるシートなどを敷いた方が良さそうです。

ピコグリル398と耐熱シート

耐熱シートは検索すると種類がたくさんあります。(耐熱シート、防炎シート、スパッタシートなど)

熱伝導が低く、地面に熱を伝えにくいシートを選ぶのがポイントです。

画像のカーボンフェルト F-700(耐熱シート)は、断熱性が高く、地面に熱を伝えにくいシートです(後述します)

画像のカーボンフェルト F-700(耐熱シート)は、断熱性が高く、地面に熱を伝えにくいシートです(後述します)

【注意点3】火の粉や灰が芝生に落ちやすい

ピコグリルの薪を置くプレートには、空気を通すためのスリット(隙間)が空けられています。

ピコグリル398のスリット

焚き火をしていると、このスリットから火の粉、火種、灰が地面に落ちてしまいます。

ピコグリル398のスリットから灰や火種が落ちてしまう

焚き火台から落ちる火の粉や火種から地面を保護するためには、先ほど紹介した「耐熱シート」が有効です。

ピコグリル398と耐熱シート

しかし、耐熱シートは片付けの時に、焚き火台から火種や火の粉と同時に落ちる「たくさんの灰」を掃除する作業が面倒です。

灰が耐熱シートの繊維に付着して掃除しにくのよね

シートの繊維に灰が付着して掃除がしづらいです。

シートの繊維に灰が付着して掃除がしづらいです。

そこで、耐熱シートの上に灰受けプレートである「スノーピーク焚き火台ベースプレートM」を置くと、片付けの時にグッと楽になります。

スノーピーク焚き火台ベースプレートM

このスタイルだと、地面も保護できるし、落ちる灰の処理も楽(ささっと水洗いするだけ)なので気に入って使用しています。

ピコグリル398にスノーピーク焚き火台ベースプレートMを敷いて焚き火

耐熱シートは33cm×33cmでカットされているサイズにすると、スノーピーク「焚き火台ベースプレートM」のサイズ(36cm×36cm)にピッタリだし、自分でカットする手間も省けます。

スノーピーク焚き火台ベースプレートMと耐熱シート

防炎シートを下に敷かずに焚き火台ベースプレートだけで使用すると、焚き火の輻射熱がスチール製の焚き火台ベースプレートに伝わって地面にダメージを与えてしまうので気をつけましょう。

スノーピーク焚き火台ベースプレートM

アルミホイルも効果あり

耐熱シートを敷かない場合は、アルミホイルを地面に敷くだけでも効果があります。

地面にアルミホイルを敷いたピコグリル

【注意点4】ステンレス板が熱と重さでゆがむ

ピコグリルを繰り返し使用していると、薪を載せるステンレス板が、熱と薪の重量によって変形して歪み(カーブ)がついてきます。

ステンレス板が熱と重さで歪んだピコグリル398

プレートの歪みが大きくなり過ぎると、ピコグリルの柱部分に板がはまりにくくなったり、重い薪を載せると板が外れやすくなってしまいます。

板が外れやすくなるピコグリル398

特に薪をたくさん乗せすぎると、薪の重みでプレートが激しく歪んでしまいます。

薪をたくさん乗せすぎると、薪の重みでプレートが激しく歪んでしまうピコグリル398

薪を載せるプレート部分の耐荷重は、5kg程度が限界です。

ピコグリル398とオバケツ

重量のある広葉樹(ナラ・クヌギなど)なら1本〜2本、比較的軽い針葉樹(スギなど)なら3本〜5本くらいまでと考えた方が良さそうです。

キャンプ場で売っている薪

また、薪を焚き火台に対して偏りが無いように載せることも大事です。

焚き火台と薪の配置

重くて頑丈な焚き火台のように、好きなだけ薪を投入することは残念ながらできないので注意しましょう。

どんどん薪をくべる焚き火台

【注意点5】風で舞う火の粉に注意

焚き火台がフラットな構造なので、強い風が吹くと火の粉が舞うことがあります。

火の粉が舞うピコグリル398

風の強い日にテントの近くで焚き火をすると、飛び散った火の粉でテントに穴が空いてしまう危険があるので、テントと焚き火台の距離を考えて使用する必要があります。

火の粉でテントに穴の空きにくい「ポリコットン素材」のテントを使うことも有効です。

ウトガルドとパンダTC

僕が使っている、どちらも熱に比較的強いポリコットン素材のテントです。

【注意点6】正規品と並行輸入品では価格が違う

ピコグリルはインターネットで購入できますが、「正規品」と「並行輸入品」では価格が違うので注意が必要です。

本国スイスではいくらで売られているのか?

ピコグリル発祥の地「スイス」では、いくらで売られているんだろう?

本国スイスのピコグリル直営店では、ピコグリル398が119スイスフラン(CHF)で販売されています。

出典:STC社

1スイスフラン=約110円で換算すると、日本円で約13000円で販売されていることになります。(スピット2本付きの値段です)

日本での販売価格は?

日本での正規店販売店では、税込で14000円で販売されています。(スピット2本込み)

日本での正規販売店は2店のみ

日本での正規販売店は2店舗のみです。

  • Pikari outdoor-shop(ピカリ アウトドアショップ)
  • WANDERLUST EQUIPMENT (ワンダーラスト・エクイップメント)

どちらも販売価格は(スピット2本込みで)14000円(税込)で販売されています。

スイスでの販売価格(約13000円)と比べても、ほぼ同じ価格だね。

Amazonや楽天で購入すると割高なのか?

アマゾンや楽天で販売されているピコグリルは、「並行輸入品」が多い状況です。(もしくは転売品)

【2020/4/13 追記】アマゾンでは正規店からの販売が始まりました。(購入時、販売店を確認してから購入されることをオススメします)

スイスで約13000円で売られている商品を別ルートで輸入している(さらに関税や輸送費が余分にかかっている)ため、値段が割高になっているのではないかと推測します。(もしくは転売で値段を釣り上げているか)

今後、為替変動などで並行輸入品が安く販売される可能性はありますが、アマゾンや楽天で購入を検討されて見える方は、

  • 販売店が正規販売店かどうかを確認する。(正規販売店は、Pikari outdoor-shopもしくはWANDERLUST EQUIPMENTの2社)
  • 販売価格を正規販売店と価格を比較する。

ことをオススメします。

ピコグリル398
PICOGRILL
”正規店と値段を比べてから購入することをオススメします。”
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ピコグリルのコピー商品「soomloom焚き火台」との違い

ピコグリルのコピー商品「soomloom焚き火台」という焚き火台が、ネットオークションなどで販売されています。

ピコグリルのコピー商品「soomloom焚き火台」との違い

デザインとサイズはほぼ同じ

パッと見どちらが本物のピコグリルか判別がつかないほど似ている、いわゆる完全コピー商品です。

ピコグリルと類似品の違い