焚き火台ラプカ「4つの注意点」
焚き火台ラプカを使用して分かったのは良い点ばかりではありません。以下に、いくつかの注意するべきポイントについて述べていきます。
【注意点1】放っておくと薪が地面に落ちやすい
薪を置く床が平面で薪を支える囲いが無いため、燃えている薪をほったらかしにしておくと、薪が地面に落ちてしまうことがあります。
薪をピラミッド型に配置したり、長めの薪を燃やして放っておくと落ちやすいね。
焚き火中は燃えている薪をほったらかしにせず、こまめに薪をロストル中央に火バサミで移動してあげましょう。
熱を持った薪を地面にうっかり落としてしまうのは、地面にダメージを与えてしまうのでNGだよ。
専用のウインドスクリーンを設置すれば、薪が地面に落ちることは無くなります。
薪の面倒をみることが苦手な方は、ウインドスクリーンとセットでの購入をおすすめします。
【注意点2】灰・火の粉が舞いやすい
ラプカは風の影響を受けやすい
ラプカは薪を置くプレートがフラット(平面)な構造です。
これは「炎がどこからでもキレイに見える」というメリットの裏返しとして、「風の影響を受けやすい」という弱点にもなります。
ラプカは、風が強く吹くとロストル上にある灰や火の粉が舞いやすいので注意が必要です。
風の強い時にテントやタープの近くで焚き火をするときは、焚き火台を離れた場所に移動するか、オプションパーツの風防(ウインドスクリーン)を設置しましょう。
専用のウインドスクリーンは、本体にハメ込むだけなので、焚き火の途中でも設置・取り外しができきて地味に便利です。
風防パーツは、専用ケースに収納することができるよ。
【注意点3】ロストルが熱で変形する可能性あり
薪を置くプレート(ロストル)は、焚き火台の中で一番熱を帯びるパーツです。
ハードに使い続けると、プレート部分が熱によって変形してくる可能性があります。
今のところ僕のラプカのロストルは変形はありませんが、メーカーであるMAAGZさんに質問したところ、
使用できないほど歪むことは無いけど、変形の可能性はあります。ロストル単体でのパーツ販売も検討しています。
とのこと。
将来的にロストルが歪んで気になる場合は、パーツ購入を検討する必要性もありそうです。
(2022.1.14 追記)
ロストルの交換パーツが販売されていました。公式ページで販売されています。
出典:ラプカ公式
【注意点4】うっかり「やけど」に注意
焚き火中は下画像のフレーム部分が、かなり高温になります。
小さなお子さんがいる場合は要注意ですし、大人でもうっかり触ってしまうことがあるので(僕がそうでした)、フレームに近づく時は耐熱グローブを付けましょう。
アウトドア用に耐熱グローブが一つあると、火のついた薪を動かしたり、熱々のスキレットをつかんだりと、色々便利ですよ。
【厳選!】あると便利な「焚き火道具 4選」
最後に、僕が今までキャンプで焚き火をしてきた中で、便利で手放せない「焚き火道具」を厳選して「4つ」ご紹介します。
(1)スノーピーク「フォールディングトーチ」
通常のガストーチと比べて2倍の火力(3500kcal/h)を持つ、スノーピークのフォールディングトーチ。
どんな太くて硬い薪にも簡単に着火できます。(その分、燃焼音も2倍ですが…)
素早く薪に着火したい時に、非常に便利です。
専用のアダプタを使って、CB缶、OD缶の両方使えることも嬉しいポイントです。
火炎放射器のような激しい炎で、確実に着火してくれるよ!
(2)火吹き棒「ファイヤーサイド・ファイヤーブラスター60」
焚き火中、火の勢いが弱くなったら、火吹き棒を使って火元に空気を送ってあげると、弱くなった炎があっという間によみがえります。
この「炎に命を吹き込むような感覚」が好きで、焚き火には欠かせないアイテムになりました。
まるで炎と対話しているような感覚になるんだよね(ドヤ顔)
僕は無骨なデザインが気に入って、ドイツ製の「ファイヤーブラスター60」を使っています。
ファイヤーサイド社のファイヤーブラスターには60と80の2種類(長さの違い)がありますが、僕は持ち運びに便利な60を使っています。
(4)キンドリングクラッカー
太い薪は最初なかなか火が付きにくいので、薪を割って細かくした「焚き付け」を作っておくと便利です。
薪を割るのに便利な「キンドリングクラッカー」。斧や鉈よりも、簡単で・安全で・早く、薪を割ることができます。
キンドリングクラッカーで薪を割る方法は、薪をセットして上からハンマーで叩くだけです。
僕たち子どもでも簡単に薪割りができるよ!
(4)火消し壺(BUNDOKチャコール缶 BD-440)
火消し壺とは、使用し終わった炭を入れるための容器です。使った炭を容器に入れてフタをすると素早く消火できます。
火消し壺は、炭だけではなく、まだ火がついている状態の薪も素早く消火できるので、焚き火を途中で終わらせたい時にも便利に使えます。
火消し壺に入れて消化した薪や炭は、次に使うとき簡単に火が付くので、火起こしがとても楽になります。
例えば、夜の焚き火が終わったときに、まだ使える薪を火消し壺に入れておけば、朝それを使って簡単に火付ができるよ。
灰捨て場が無いキャンプ場の時にも、灰入れとして重宝します。
まとめ
焚き火台MAAGZ(マーグズ)RAPCA(ラプカ)について、詳しくレビューさせていただきました。
最後に、焚き火台ラプカが「向いている人と、向いていない人」について、簡単にまとめてみました。
焚き火台ラプカが向いている人
焚き火台ラプカは、以下のような方に向いています。
- 直火気分を味わいたい人
- キャンプ道具をたくさん持ち運びたい人(コンパクトに収納できる)
- 設営や撤収に時間をかけたく無い人(組み立てや片付けが簡単)
- 大きな薪を斧や鉈で調整するのが面倒な人(そのまま置ける)
- 焚き火の炎で調理も楽しみたい人
- 日本製やハンドメイド品にこだわりがある人
- 自分で焚き火台をカスタマイズしたい人
焚き火台ラプカが向いていない人
焚き火台ラプカは、以下のような方には向いていません。
- 火ばさみを使って薪の面倒をみるのが好きではない人
- 焚き火は一度火を付けたら放ったらかしにしておくスタイルの人
- 分解パーツを組み立てる作業が面倒な人
薪の面倒をみながら、焚き火台の美しい炎を眺めていたい方に ぜひ使っていただきたい焚き火台です。
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