見渡す限り真っ白な雪の世界で過ごす「雪中キャンプ」は、いつもと違う特別な時間が流れます。
寒さや面倒なイメージで躊躇しがちな雪中キャンプですが、ちょっとしたコツや 便利な道具を使うだけで、面倒な雪の中での設営作業も「楽しいアクティビティ」に早変わりします(^^)
今回のブログでは雪中キャンプでの「設営」において以下のポイントについて詳しく解説します。
- 雪中キャンプの設営で本当に役立った「4つの道具」
- 雪の中でテントを設営するコツ
【道具1】キャンプの荷物は「ソリ」で運ぶと楽
キャンプ場に到着したら、まずは車からキャンプ荷物を設営場所(テントサイト)に運ばなければいけません。
雪中キャンプでは通常のオートキャンプとは違って、積雪の状況によってはテントの設営場所の近くに車を置けるとは限りません。
その場合、サイトまで駐車場所から雪をかき分けながら荷物を何往復も運びこむのは、結構大変な作業です。。(汗)
車から出した荷物を手で持って運ぶよりも雪遊び用の「ソリ」に乗せてテントの設営場所まで運ぶと効率的です。(高さがある荷物などはロープなどで固定しましょう)
家族キャンプの場合は子供たちも喜んで一緒に手伝ってくれますよ(^^) そして設営の後では、ソリを使って思いっきり遊べる特典も付いてきます(笑)
【道具2】雪中キャンプ最強の手袋「ダイローブ102F」
雪中でテント設営をする場合、素手では寒くて無理なので手袋を使用します。
使用する手袋によっては設営の途中で指先が雪の冷たさでだんだんと痛くなってきて、設営がツライ修行に変わり果てます(泣)
雪中キャンプで使用する手袋でお勧めしたいのは、ダイヤゴム社製の防寒手袋「ダイローブ102F」です。
この手袋はマイナス60℃でも硬化しない完全防水の手袋で、元々は冷凍庫の作業や極寒気の漁業など雪中キャンプよりもはるかに厳しい条件で使われている業務用。
ダイローブ102Fを使えば雪が中に染み込んでくることは無く、寒さを感じることがありません。
手袋の内側には取り外し可能な厚手のインナーが付いていて、暖かさを常にキープしてくれます。
僕はダイローブ102Fに出会ってから、雪中テント設営の「つらさ」からすっかり解放されました。
まだあるダイローブ102Fのおすすめポイント
他にも「ダイローブ102F」を強くオススメする理由はたくさんあります。
・寒い時期のキャンプには超ツライ「食器の洗い物」にも最適。
(普通のゴム手袋では冷た過ぎます。。)
・インナーが取り出せるので乾燥や洗濯も楽。
・表面が滑り止めの加工がしてあり、ツルツル滑らない。
・ファスナーが付いているので、手袋の脱着がしやすい。
・手の大きさによって3種類あるサイズから選ぶことができる。
(通常はワンサイズのモノが多い)
【道具3】雪の冷気から足を守ってくれる「カミック・ハンター」
雪中では必須アイテムの「長靴」。
普段使いの雨用ゴム長靴では雪の冷気がすぐに足に伝わり、長時間の雪中作業はツラすぎて無理です。
雪国出身の方から教えてもらった「カミック・ハンター」は雪中キャンプで使用するブーツに最適です。
カナダの厳しい自然の中で生まれたアウトドア防寒ブーツの老舗ブランド「カミック」の人気モデル「ハンター」は完全防水の防寒ラバー製ブーツ。
適用温度がなんと氷点下40度まで(!)という驚きのブーツです。
ブーツ内の厚さ約8mmの「極厚なフェルトインナー」が冷気を遮断して、適度に保温してくれます。
インナーは取り外しができるので、乾かしやすくて便利です。
カミック・ハンターを履いていれば、雪の冷気が足に伝わってくること無く、快適に雪の中を過ごせます。
「カミック」とはエスキモーが使用する言語であるイヌイット語で「足を覆うもの」を意味します。
カミックは「雪の踏み固め」にも最適
雪中キャンプではテントを設営時にテントスペースを作るため、降り積もった雪を 踏み固めて「平ら」していく作業が必要です。
カミック・ハンターを履いて踏み固めの作業をすれば、深い雪でもブーツ内に雪が入ることもなく、作業中に足が冷たくて辛いこともありません。
冷え性の方は「足裏に貼るカイロ」を組み合わせると完璧です。
(僕は暑くなりすぎるので使ってませんが、冷え性の奥さんは毎回使っています^^)
カミック・ハンターの欠点
雪中キャンプに最適なカミック・ハンターですが、長所と表裏一体な「欠点」も残念ながらあります。
【欠点1】重い
カミック・ハンターは寒気を通さない厚いラバーと断熱性フェルト素材がしっかりしている分、重量が両足で約1.8キロあります。
個人的には、そこまで気になりませんが、ブーツを脱いだ時に「足が軽くなった開放感」は確かにありますw
【欠点2】履いたまま運転できない
外側のラバーが丈夫で厚みがある反面、アクセルやブレーキペダルが踏みづらく、ブーツを履いたままでは車の運転ができません。
(僕の場合、運転中は別のスニーカーを履いています)
【道具4】雪用スコップは必須アイテム
到着したてのテントサイトには、フカフカな雪が降り積もっています。
フカフカな雪の上にそのままテントは設営できません。(重みで全部沈んでしまいます)
テントを設営するためにはサイトに積もっている余分な雪をスコップでかき出して、(前述したように)足で踏み固める必要があります。
テントの設営前に雪をかき出して、しっかり踏み固めておかないと、テントが安定せずに風などで倒壊する恐れがあります。
他にもスコップを使ってテント場所と車やトイレまでの道を確保したり、夜から朝にかけて降り積もった新雪をかき出すのにも雪用スコップは必須です。
キャンプ場を予約する時に「雪用スコップが貸出可能か」確認しておくといいでしょう。
スコップを家から持って行く場合は、車載スペースを節約できる「折りたたみ式」が便利です。
その他【雪中キャンプ設営のコツ】
上記以外の雪中でのテント設営に役立つ「コツ」についてお話しします。(全部で4つ)
【コツ1】テントのスカートは内側に折り込む
テントにスカートが付いているタイプであれば、スカートは内側に折り込みましょう。
〈スカートを内側に折る理由1〉
スカートが外側だと風でめくれて隙間ができやすく、外の寒気がをテント内に入りやすくなってしまいます。
〈スカートを内側に折る理由2〉
内側に折り込めば撤収の時にスカートに雪がこびりついていないので、テントの乾燥も楽です。
【コツ2】雪でテントの隙間を埋める
スカートが無いテントやシェルターの場合は保温性を高めるために、テントと地面(雪面)の隙間を雪で埋めましょう。
【コツ3】ペグダウンの方法
いつものように地面に向かって垂直方向にペグを打っても、雪で滑って固定することができずに、すぐに抜けてしまいます。
長めのペグ(30cmくらいがおすすめ)を横にして、雪の中に埋めて足で踏み固めれば安定します。
【コツ4】ペグはお湯で抜く
設営時に雪の中にペグを埋めた場所は、次の日には夜の冷気でガチガチに凍っています。
凍った雪をスコップやハンマーなどで削って抜くのは、かなり労力と時間がかかります。
凍ったペグの場所にお湯をかけると凍った雪が溶けて、簡単にペグを抜くことができます。
まとめ
ちゃんとした道具を事前に準備して、ちょっとしたコツさえ押さえておけば、ハードルが高そうな雪中キャンプの設営も心配無用です。
「寒さ」はいろいろな作業を億劫にしてしまいます。そんな時こそ「最適な道具と便利なコツ」を使って、億劫な作業を楽しさに変えながら、雪中キャンプを満喫しましょう(^^)
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