キャンプで使う薪ストーブに「G-stove(ジーストーブ)Heat View XL」を導入しました。
とっても快適に使っています。 買って良かった!
今回は実際にG-stove(ジーストーブ)を使ってみて感じた、以下の点について詳しく紹介させていただきます。
- G-stove よくわかる「5つの特徴」
- 実際に使ってわかった「10の良い点」
- 気をつけておきたい「注意点」と「対策方法」
- 一緒に買っておきたい純正オプションパーツ
- あると便利な薪ストーブ関連グッズ
薪ストーブの基礎知識については、こちらの関連記事をどうぞ(↓)
「G-stove(ジーストーブ)」5つの特徴
まずは、薪ストーブ「G-stove(Heat View)」の持つ「5つの特徴」について解説していきます。
【特徴1】北欧ノルウェー発の「洗練されたデザイン」
G-stoveは、北欧ノルウェーに本社を置く薪ストーブ専門のメーカー「gstove社」で作られています。
G-stoveは、北欧デザインらしく「シンプルで、美しい」デザインです。
どんなキャンプスタイルにも馴染んでくれます。
【特徴2】頑丈なステンレス製
キャンプで使う「ポータブル薪ストーブ」には、鉄製の薪ストーブも多いのですが、G-stoveはオールステンレス製です。
ステンレス製は鉄製よりも軽くて丈夫。錆びにくいので長持ちします。
通常のメンテナンスも鉄製と比べて楽チンです。(詳しくは後述します)
【特徴3】燃焼効率を考え抜いた構造
薪ストーブは、薪を燃やした熱を炉内と煙突部分に蓄熱させ、その熱によって空間を暖かくする構造です。
G-stoveは薪ストーブの燃焼効率を良くするため、以下のような工夫がしてあります。
(工夫1)煙突が本体の真上にある
薪ストーブの燃焼効率を良くする最大のポイントは「煙突」にあります。
燃焼に必要な空気を薪ストーブに入れるため、上昇気流(ドラフト)を起こして煙突から効率よく煙を出すことが重要です。
G-stoveは、薪ストーブ本体の「真上」に煙突が設置してあります。
そのため上昇気流が起こりやすく、煙突から煙も出やすく、燃焼に必要な空気が炉内に良く入って、結果的に燃焼が効率良くなります。
(工夫2)ロストル(網)の上に薪を置く構造
炉内には「ロストル(網)」が設置してあります。
薪をロストルの上に置いて燃焼させるため、空気の通りが良くなり効率的に燃やせます。
とても良く燃えるため、最後の片付けの時には灰しか残りません。
【特徴4】コンパクトに収納できる
G-stoveはコンパクトになる以下の様な工夫があり、持ち運びの時にかさばりません。
(工夫1) 脚が折りたためる
薪ストーブ本体に付いている「脚」を、折りたたんで収納できます。
脚の折りたたみは、ネジとピンで固定する構造なので簡単に手早くできます。
(工夫2)煙突が本体に収納できる
組立式の煙突を、薪ストーブ本体の中に収納することができます。
最大で7本の煙突を入れることができ、付属のスクレーパー(灰を取り出す棒)も一緒に収納できます。
また、市販の収納ボックスにピッタリ収める「方法とコツ」があります。(詳しくは後述します)
【特徴4】2種類のサイズ展開
G-stove には、2種類のサイズ(小と大)があります。
出典:gstove社
違いは薪ストーブの「奥行きの長さ」と「煙突の長さ」
2つの主な違いは、「薪ストーブ本体の奥行き」と「煙突」の長さです。
(1)奥行きの長さ
- G-stove heat view(小) 38cm
- G-stove heat view XL(大) 50cm
横幅は同じです(22cm)ですが、奥行きの長さが違います。入れることのできる薪の長さと調理スペースに差が出てきます。
(2)煙突の長さ
煙突1つあたりの長さと合計本数も違います。違いは以下のようになります。
- G-stove heat view(小) 36.5cm × 6本 = 219cm
- G-stove heat view XL(大) 46.5cm × 5本 = 232cm
本体の奥行きが違うため、収納できる煙突の長さも違ってきます。組み立てた後の長さも若干の違いがあります。
【特徴5】純正オプションパーツが豊富
G-stoveには「純正オプションパーツ」が豊富に揃っていることも特徴です。
出典:gstove社
薪ストーブの熱を利用した「調理器」「湯沸かし器」「洗濯ハンガー」などユニークな物もあります。
さらにG-stoveの機能をアップしてくれるオプションパーツも多数あります。(後述します)
G-stove(Heat View XL)使ってわかった「10の良い点」
実際にG-stove(Heat View XL)を使っていて感じた「良い点」を全部で10個、順番にあげていきます。
【良い点1】暖かさが最強クラス
これは薪ストーブ全般に言えることですが、やっぱり暖かさはアウトドア暖房器具の中で、薪ストーブは最強クラスです。
氷点下を超える雪中キャンプでも、暖かさを十分に保ってくれました。
【良い点2】熱で歪みにくい頑丈な作り
持ち運びができる小型薪ストーブは、携帯性を考慮して軽量化されています。
小型薪ストーブの中には、軽量化のために厚みが薄くなり、熱によって歪みが出てしまう物もあります。
G-stoveの耐熱温度は1000度。十分すぎる耐熱温度です(薪ストーブの快適温度は200度〜300度)。
ステンレスの厚みもしっかりしていて、熱で歪みにくい頑丈な構造になっています。
熱で歪みやすいパーツである「扉」も、堅牢な作りで安心できます。
【良い点3】市販の収納ボックスにピッタリ収まる
薪ストーブの導入で一番躊躇することは、
薪ストーブを車で運ぶ時、ラゲッジスペースが占領されちゃうんだよね…
しかしG-stoveにはピッタリな収納ケースが存在します!
TRUSCO(トラスコ)トランクカーゴ 50L OD色 (ODC-50)
トラスコの「トランクカーゴ 50L」は手に入りやすい市販されている収納ボックスです。
本体、煙突(7本まで)、ロストル(網)、スパークアレスター、テントプロテクター、延長脚、ダンパー付き煙突、耐熱グローブなどの小物まで、すべてがピッタリ隙間なく収納できます。
ちなみに無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス・大」も全く同じ大きさなので、同様に収納できます。
収納ボックスに入れる「ちょっとしたコツ」
(コツ1)テントプロテクターの入れ方
テントプロテクターまで入れる場合は、薪ストーブ本体を少しだけ矢印方向にずらすと(↓画像参照)キレイに入ります。
(コツ2)フタが閉まりきらない場合
フタが閉まりきらない場合は、左右を逆にしてみましょう。
フタの裏にある格子状のパーツが邪魔をして、閉まりにくいことがあります。
【良い点4】メンテナンスが楽
ステンレス素材なので手間がかからない
G-stoveは錆びにくいステンレス製なので、鉄製の薪ストーブと比べてメンテナンスの手間と時間がかかりません。
鉄製はメンテナンスが面倒
鉄製の薪ストーブはオフシーズンに保管する場合、錆びないために錆止めスプレーをかけたり、オイルを塗ったり…と、メンテナンスに手間と時間がかかります。
また耐熱塗料を塗らなければならない薪ストーブもあります。
ステンレス製のG-stoveは、オフシーズンに置きっ放しにしておいても錆びることはありません。
煙突も煤やタールが付きにくい
G-stoveは高温で燃焼するために、煙突に煤やタールが付着しにくくなっています。
煙突の掃除も、ほとんどする必要がありません。(もちろん使用頻度が多ければ掃除は必要です)
窓ガラスのメンテ方法
耐熱ガラスに付着した煤の汚れは、新聞紙やペーパータオルなどで簡単に拭き取れます。
【良い点5】はじめの「焚き付け」も簡単
G-stoveは燃焼効率が良いため、はじめに炉内で火を起こす「焚き付け作業」も簡単で時間もかかりません。
着火剤と焚き付け用の木片を入れて火をつければ、勝手に火がつきます。
キャンプ用薪ストーブによくある「焚き付け時に発生する煙の逆流」もありません。
【良い点6】火力の調節がしやすい
薪を入れる扉(下側)に空気の流入量を調整するツマミがあります。
このツマミ部分で、火力の強弱を簡単に調節する事が出来ます。
オプションパーツである「ダンパー付き煙突」と併用して火力調節をすると、さらに便利です。(後述します)
【良い点7】炎を眺めるガラス窓がある
扉にある耐熱ガラス窓から、炉内の炎を眺めることができます。
テントの中で、ぬくぬくしながら薪ストーブの揺らめく炎を見ていると、幸せな気分に浸れます。
【良い点8】調理スペースが広い
G-stove(XL)は奥行きの長さが50cmあるため、熱源として使える調理スペースが広く使えます。
広い調理スペースがあると、例えば…
スキレットで炒め物しながら、
お湯をケトルで沸かすことができちゃう!
ので、大変便利です。
薪ストーブの熱源は、バーナーのように使うたびに着火するする必要もないし、ガス缶などの燃料も必要ありません。
薪ストーブ本体の横にある「折りたたみ式のシェルフ」に、鍋やスキレットを一時的に置いておけるのも地味に便利です。
【良い点9】延長煙突の単価が安い
薪ストーブに設置する煙突の長さは、使用するテントの天井高で決まってきます。
G-stove(XL)の場合、煙突1本の長さが46.5cm(直径6cm)の延長煙突が5本付属しているので合計で232cmとなります。(heat viewの場合は一本36.5cm × 6本 = 219cm)
付属している煙突で足りない場合は、煙突を買い足す必要がありますが、G-stoveの延長煙突は、他と比べて単価が安いです。
アマゾンや楽天などのネットショップなどでも販売しているため、手に入りやすいことも嬉しいです。
【良い点10】長い薪も問題なく入る
G-stove XLは奥行きが長い(50cm)ので、長い薪も余裕で入ります。
一般的に市販されている薪は、だいたい40cm前後のものが多いので、G-stove XLの場合は薪の長さを気にせず購入できます。