G-stove「5つの注意点と対策方法」
G-stove を使っていて、気を付けておきたい「注意点」と、その対策方法について解説していきます。
【注意点1】煙突が焼き付く(離れない)
ステンレスは鉄と比べて熱膨張率が高いために、高温になった煙突の接続部分が膨張して焼付き、離れなくなってしまうことがあります。
(対策)焼付防止剤を煙突に塗る
対策としては、事前に煙突の接続部分に「焼付き防止剤」塗っておくと安心です。
僕は、LOCTITE(ロックタイト) の焼付き防止潤滑剤を使用しています。
下画像のように、煙突の接続部分一つ一つにしっかりと塗ってあげましょう。
100円ショップでも売っている「指サック」を使うと、指が汚れないので便利です。
【注意点2】高温の煙突からテントを守る
煙突は高温になる
煙突は燃焼時に高温になるので、煙突がテント生地に直接当たると生地が溶けたり火災の原因になります。
対策(テントガードを使用する)
G-stoveには純正オプションパーツとしてテント生地を守る「テントプロテクター」が販売されています。
煙突にテント生地が触れる場所に、テントプロテクターを付けておけば安心です。
僕は念には念を入れて、テントプロテクターに断熱材を巻いています。
色々なサイズがありますが、太さ5cm×長さ5m(↓)のサイズで問題ありません。(それ以上の長さは必要ありません)
【注意点3】フロアシートの焼けに注意
薪ストーブの真下は、ストーブ本体と地面の距離が短いため、かなり熱を持ちます。
(対策1) 延長脚を使う
純正オプションのパーツである「延長脚」は30センチの長さがあります。
本体を裏向けてネジを外し、延長脚に取り替えることができます。
延長脚に取り替えると、薪ストーブ本体の真下に空気層ができるため、地面やフロアを守ってくれます。
ちなみに延長脚に変更しても、先述した”TRUSCO(トラスコ) トランクカーゴ 50L“には収納可能です。
(対策2) 耐熱シートを敷く
耐熱シートを本体の下に敷いておくと、フロアシートや芝を守ることができます。
【注意点4】薪が太すぎると入らない
長い薪は入りますが、太すぎる薪は入りません。
あまりに薪が太い場合は、斧などを使って薪割りをする必要があります。
【注意点5】ステンレスは熱で変色する
購入当初は、ピカピカのステンレス色ですが…
G-stoveに火を入れて使っていくうちに、ステンレスはだんだんと熱で変色してきます。
同じく煙突もステンレス製なので、熱によって変色します。
変色は”味わい”だと思って受け入れる必要があります。(僕は気に入ってます)
一緒に買っておきたい純正オプションパーツ
G-stoveを購入する時に、一緒に買っておいて良かった純正オプションパーツをまとめてご紹介します。
【1】スパークアレスター
スパークアレスターとは、煙突の先端に設置する「火の粉止め」のことです。
煙突の先から火の粉が飛び出ると、火の粉でテントに穴が空いてしまうのを防ぎます。
G-stoveには、購入時に簡易型のスパークアレスターが付属しています(画像参照)が、隙間が大きく火の粉が完全に防止できるか心配です。
オプションのスパークアレスターは排煙の目が細かいので、より火の粉が飛び出にくい構造になっています。
また、ヒモを通す穴が3ヶ所あるので、ロープなどで煙突を安定させる場合にも使えます。
スパークアレスターは薪ストーブ本体にも収納が可能です。
【2】延長脚
薪ストーブの高さを出すための「延長脚パーツ」です。
延長脚に交換すると、薪ストーブ本体から距離を保ち、芝生やフロアシートを守ってくれます。
雪中キャンプの時も、(熱源から離れるため)雪が溶けにくくなります。
また、高さを出すことにより、薪が入れやすくなり、ガラス窓の炎も見やすい位置になります。
延長脚の注意点
延長脚にすると、折りたたみ式で無くなるため付け外しが必要になります。
いちいち取り外すのに4本のネジを外さなければならないので、少し手間と時間がかかります。
【3】ダンパー付き煙突
煙突から出る煙や気流を制御する装置(ダンパー)がついている煙突です。
ダンパーを閉じておくと、煙が煙突から出るのを防いで長くとどまります。
夜寝る時に長い間暖かさを長持ちさせたい場合は、ダンパーを閉めておくと効果的です。
薪ストーブを使った調理での細かい温度調整にも使用できます。
【4】テントプロテクター
すでに先述しましたが、テント生地を高温の煙突に触れないようにする「テントプロテクター」は必須アイテムです。
テントプロテクターを設置すると、煙突の周りに空間ができるため、テント生地を煙突の熱から守ってくれます。
(テントプロテクターの直径は12cm。煙突の直径は6cm)
煙突には全部で6ヶ所あるネジで固定します。
【5】クッキングスペース
(2022.1.16 追記)
先述したスパークアレスターを使うと、簡易型よりは火の粉が飛ぶ心配は少なくなりますが、実際に使用していて完全に火の粉を防げるものではありませんでした。(↓煙突から飛び出た火の粉でテントの生地に穴が空きました)
改善策として、G-stove純正の”クッキングスペース”を煙突につなげると、火の粉がクッキングスペースに当たって煙突の先から飛び出ることがなくなりました。
「クッキングスペース」という名前の通り、このスペースが調理スペースとして使えます。
おすすめです。(残念ながら欠品していることが多いです↓)
買って良かった「薪ストーブ関連グッズ」7選
(2022.1.16 追記あり)
薪ストーブを快適に使うために、実際に購入して満足している「薪ストーブ関連グッズ」を全部で6つ 7つご紹介します。
(1)一酸化炭素警報器
テント内で薪ストーブを使う場合は、一酸化炭素中毒に気をつける必要があります。
一酸化炭素警報器を置いておけば、万が一の場合も安心です。
(2022.1.16 追記)
その後、日本製の物に買い直しました。
(2)麻袋
薪ストーブを置く地面が常に平らとは限りません。多少の凸凹や傾斜がある場合もあります。
水平ではない地面に薪ストーブをそのまま置くと、煙突が斜めになってしまい、テント内のレイアウトに支障が出でしまいます。
凹凸や傾斜のある地面に(低い部分に)麻袋を敷いて角度調整をして、薪ストーブを水平に設置することができます。
(3)薪ストーブ温度計
薪ストーブ専用の温度計です。
薪ストーブの温度が一目でわかるので、この温度を目安にして、薪を入れたり空気の流入量をツマミで調節したりすると便利です。
(4)キンドリングクラッカー
薪ストーブに入れら薪に着火させるためには、薪を細かく割った「焚き付け」があると便利です。
焚き付けを作るために、斧や鉈で薪を割るのはパワーとテクニックが必要ですが、キンドリングクラッカーがあればハンマーで叩くだけで薪を割ることができて便利です。
(5)ログフープS(薪置き台)
薪ストーブの燃焼には、たくさんの薪が必要です。
薪は地面に置きっ放しにしておくと、湿気を吸ってしまうので、ログフープ(薪置き台)に保管しておくと便利です。
ログフープに薪を平積みしておくだけで、雰囲気も上がります。
(6)ミニ扇風機
薪ストーブなどの暖房器具を使用すると、テント内の暖かい空気は上にたまります。
テントの上にたまっている暖かい空気を扇風機を使って、テント全体に暖かい空気を拡散すると快適です。
この簡易型のミニ扇風機は、クリップが付いていて天井やポールなどに簡単に取り付けられるので便利です。(しかも首振り機能付)
(7)ウィンナーウェル 煙突掃除用ブラシ
(2022.1.16追記)
汚れてきた煙突を掃除するブラシをずっと探していたのですが、ちょうど良いサイズを見つけました。
いろんな掃除ブラシを購入して、その都度試してきたのですが、このブラシが一番使いやすかったです。(かなり煤が出るので風向きに気をつけて掃除することをおすすめします)
まとめ
キャンプ用薪ストーブ「G-stove heat view XL」について詳しく解説させていただきました。
薪ストーブは確かに暖かそうだけど、手間がかかるし、持ち運びも大変そうなので、ずっと敬遠していました。
しかし、メンテナンスも楽で、収納もコンパクトになる「G-stove」を思い切って導入してみて、
なんでもっと早く使わなかったんだろう
と、思えるほど快適です。
そして、テント内で薪を燃やすというシンプルな作業が何より楽しいです。
薪ストーブを迷って見える方、検討されてみえる方のご参考になれば幸いです。
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